ユーロ/円 下げ幅拡大のリスク
2017 11月 29 - Aayush Jindal - 市場分析キーハイライト
- ユーロ/円は、131.20のサポートエリア上、幅広いレンジ内で取引される
- ユーロ/円 4時間足チャートには、133.25をレジスタンスとする非常に重要な下降トレンドラインが形成
- 2017年10月期の日本・小売業販売額が発表、市場予測の0.2%の増加(前月比)に対して結果は変化なし
- 本日、米・第3四半期国内総生産(GDP)が発表予定、市場予測は3.2%の増加
ユーロ/円 テクニカル分析
ユーロ/円は、133円台をキープするのに苦戦を強いられました。その後、同ペアは下落し、131.40あたりまで下げ幅拡大のリスクが残っています。
ユーロ/円 4時間足チャートには、133.25をレジスタンスとする非常に重要な下降トレンドラインが形成されています。ユーロ/円は、直近で、高値133.23を更新した後、下落相場となり、直近での安値131.22 高値133.23で設定されたフィボナッチリトレースメント38.2%ラインより下で取引される展開となりました。
下降局面では、132.40と131.20近辺に、主要サポートエリアが形成されており、ユーロ/円は、同サポートレベルでレンジ相場が続きそうです。上昇相場となった場合、ユーロ/円は、上昇に勢いをつけるため、133.25-30がレジスタンスとなるトレンドラインをブレイクする必要があります。反対に、131.00を下抜けした場合、目先の相場では、更に下落に拍車がかかる可能性があります。
日本・小売業販売額
日本では、直近で経済産業省より、2017年10月期の小売業販売額が発表されました。市場では、前月比0.2%の増加を予測していました。
しかし結果は、予想値を下回り、前回値から変化なしとなりました。尚、前年同月比では、0.2%の減少となり、前回改定値の2.3 %の増加に対して、残念な結果となりました。
全体的に、結果は悪く、短期的にはユーロ/円の上昇に一役買う可能性も考えられます。
本日の注目すべき指標発表
- ユーロ圏・消費者信頼感指数:2017年11月期の市場予測は、前回値0.1より変化なし
- ユーロ圏・サービス業景況感指数:2017年11月期の市場予測は、前回値16.2に対し16.8
- ユーロ圏・鉱工業信頼感指数:2017年11月期の市場予測は、前回値7.9に対し8.7
- ユーロ圏・景況感指数:2017年11月期の市場予測は、前回値114.0に対し114.6
- 独・消費者物価指数(速報値):2017年11月期の市場予測は、前回値1.6%増に対し1.7%増(前年比)
- 独・消費者物価指数(速報値):2017年11月期の市場予測は、前回値0.0%に対し0.3%増(前月比)
- 米・四半期国内総生産(速報値):2017年第3四半期の市場予測は、前回値3.0%に対し3.2%
- 米・個人消費支出価格指数:2017年第3四半期の市場予測は、前回値1.5%より変化なし(前期比)
- 米・個人消費支出(コア):2017年第3四半期の市場予測は、前回値1.3%増に対し1.4%増(前期比)