15.1 – FX取引に潜む5つのリスク(1)

FX取引に潜む5つのリスク

弊社Webサイト上の「リスクに関する警告」にも記載されている通り、FX取引は投資であり、高リスクを伴います。リスクというのは不確実性を表す言葉で、「どうなるか分からない」という意味に使います。つまり、投資資金を大きく失う可能性も有るという意味です。

ここでは、FX取引に伴う5つの主なリスクについてお話しします。

  1. システムリスク
  2. 流動性リスク
  3. 為替変動リスク
  4. 信用リスク
  5. 隠れたリスク

1 システムリスク

まず、システムリスクというのは、文字通りシステム上の危険性を伴うという意味です。

例えば、災害や事故などにより、自宅の通信回線が通じなかったり、インターネット業者(プロバイダー)の通信環境やサーバーがダウンしていたりすると、取引自体が行えません。取引の途中、つまりポジションを持っている最中に、この様な事態が起こるかもしれないというリスクです。

実際、このシステムリスクは、2011年3月11日、東日本大震災の際に発生しました。サーバーの置かれている地域が長期間停電になったり、管理する会社が被災し、人員的に対応できない等の事態が起こりました。また、携帯電話の通信網も多くの地域でパンクしてしまいました。

仮にご自身が被災地域に居なくても、こういう事が有り得るという認識が必要です。

2 流動性リスク

流動性リスクとは、取引そのものが成立しないリスクのことです。世界中でマイナーな、取引が少ない通貨の場合などで起きる可能性があります。

いくら「買いたい」と思って注文しても、売り手が存在しなければ売買は成立しないという、商売上の基本原則が為替の世界にも当てはまる為に発生するリスクです。

3 為替変動リスク

為替変動リスクとは、為替相場の変動により、損益が発生してしまうリスクのことです。

簡単な例を出しますと、買ってからずっと上昇していた通貨ペアが、突然急落する事によって損失を被ってしまうかもしれないというリスクです。

4 信用リスク

信用リスクとは、FX業者が倒産したり破綻してしまったりするリスクのことです。カントリーリスクと言われるものもここに含まれると言って良いでしょう。

会社も国家も永遠に今の状態が続くという保証は有りません。会社は倒産や破綻をしてしまう可能性がありますし、国家は突然の政権交代で政策が180度方向転換してしまう可能性があります。こういう事態もリスクの1つとなっています。

実はこれらのリスクを合わせた実例が、最近、発生しています。ユーロ/スイスフラン(EURCHF)ペアで、それまでは政策金利、1CHF=1.20EURというラインを死守しており、ユーロ買い・スイスフラン売りという為替介入で、相場の下支えを実に3年以上も続けていました。また、直前の要人記者会見でも「まだまだこの政策を継続する」という発言が有ったばかりなのにも関わらず、その数日後、突然その政策を撤廃すると発表したのです。

これにより、相場を支える介入という下支えが無くなってしまい、突然、底が抜けた様に一方向へ一気に動いた為、これまでに無い大きな変動が起こりました。

Black Swan為、この様に大きく窓を開けたチャートが形成されてしまいました。

これにより、投資家が大きく損失を被っただけでは無く、投資家の損失をカバーしきれずにFX業者自体が破綻してしまうケースも発生しました。また、追証なしを掲げていた業者が、会社破綻を避ける為、投資家に追証という追加入金を迫る事態も発生しました。

また、誰もが予想だにしなかった急激な値動きだった為、業者のサーバーに接続できず、取引口座の状況すら確認出来ないというケースも発生しました。

上記の実例から、FX取引では、この様なリスクも起こり得るという事がよくお分かりになると思います。



監修者 たあぼプロフィール

ブラック企業で過酷に働く中、体調を壊したことをきっかけに脱サラし2010年3月にFX自動売買ソフトの検証ブログを立ち上げる。知識も経験も何も無い所から開始し、数多くの自動売買ソフトを実際に使用しながら検証を続けるブログとメルマガを毎日更新し続け、FXの仕組み、自動売買ソフトの魅力やリスクなどの啓蒙にも力を入れている。その独自の視点から数千名の濃い読者に支えられている。

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