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コモディティ市場は重要な週、ボラティリティの上昇に警戒

ゴールド

2022年10月末から始まったゴールドの上昇トレンドに終了の兆しが出現している。先週、ゴールド価格は高値を更新し、1950ドル台に迫る勢いだった。しかし、10日移動平均線は横ばいとなっている。米国の成長率が市場予想を上回ったことにより、米10年金利がわずかに上昇。ゴールドにとってはマイナス材料となった。

今週は数多くの重要な経済指標・ニュースの発表が予定されており、ゴールドのボラティリティは上昇すると予想される。米国、イギリス、EU(欧州)の政策金利が0.50%の引き上げを実施する予想となっており、ゴールドが急落するきっかけとなる可能性がある。今週の金曜日に予定されている米雇用統計が市場予想を上回った場合もドル買いが強まり、ゴールドが下落する可能性がある。

今週、ゴールドは大きく変動する可能性があり、トレーダーにとっては取引のチャンスが多い銘柄の1つだ。現時点では下落のリスクが高いと考えられます。しかし、下値が堅く、1935ドル以上で推移を続けるようであれば、上昇トレンド継続の可能性が高いと見ています。その場合、1949ドルを超えて、2023年の新高値を更新する可能性が高いでしょう。

レジスタンス:1937, 1950, 1980, 2000

サポート:1910, 1900, 1875, 1864, 1845, 1820

WTI原油

WTI原油市場は、米GDPの好調な結果によって上昇する可能性があったが、ロシアがWTI原油増産をしたというニュースを受けて、相殺する形となった。そのため、主要な抵抗帯である82.50ドルを突破することができず、反落。中国の春節(旧正月)が終わり、WTI原油の需要が増えプラス材料となるだろう。一方、今週開催されるFOMCでは利上げが予定されておりドル買いが強まる恐れがある。そのため、トレーダーの売りポジションが増加し、価格が下落するシナリオも考えられる。

中期的な視点で考えると、レンジ相場が継続中。先週は短期上昇トレンドが終了し、価格が垂れ下がってきた。今週は、さらに下落する可能性がある。主要なサポートラインは75ドルであり、WTI原油価格の下落が継続し、75ドル付近になれば、押し目買いのチャンスとなるかもしれない。

レジスタンス:82.70, 84.00, 90.00

サポート:79.00, 77.00, 75.00, 70.00