トレード経験が最大の学習材料

トレードで成功する、つまり、トレードで安定的に利益を出せるようになるための最大の学習材料は「実際のトレードの経験」です。トレードは、いわば、職人のようなビジネスです。経験でしか得られない学びがあり、トレーダーによって、必要な学習は全く異なります。

もちろん、セミナーに出かけて情報収集したり、トレードについての本を読んで基礎知識を得るのは大切です。しかし、最終的には、トレードのスキルは、トレードの実践によって身に着きます。実際のトレードでは、基本的には一人で取引することになるでしょう。一人でトレードしていると自分のトレードが良いのか悪いのか、ポジションを保有し続けても良いのか、手仕舞いするべきなのか等、様々な決定をする必要があり、戸惑ってしまうかもしれません。 

実際のトレードの実践を積んでいくと、徐々に成功するためのポイントを理解し、取引する銘柄やトレードへの理解が深まっていきます。これらはセミナーや 本を読むだけでは絶対に得られません。

 

闇雲に取引をするだけでは、パフォーマンスの向上は期待できません。トレード前に計画を書き留め、チャートを保存してトレードを見直す必要もあります。トレード記録を つけておけば、失敗から学び、自分の弱点がどこにあるのか、改善するために何をすべきかが分かります。

計画のないトレードはギャンブルと同じです。 多くのトレーダーは計画の書き方を知らないため、計画を立てようとしません。トレード計画とは、エントリーやイグジッ トのルールをリスト化したものです。最初はトレードルールを書き留めることに戸惑いを感じるかもしれませんが、何かを書き留めておく習慣をつけましょう。

ルールの例

- どのインジケーターを表示して、どのように使うか？ 　
- トレンドをどのように把握するか？ 　
- 経済指標の発表が控えている場合、どうするか? 　
- トレードするときのポジションサイズはどうするか？ 　
- ターゲットとストップロスは何 pips に設定するか？ 

初めてトレード計画を書く際は、長い時間がかかるかもしれませんが、何度も書いて いるうちに慣れてきて、簡単に書けるようになります。 

多くのトレーダーの問題は、トレードの振り返り方が間違っていて、自分のトレードの何が良くて何が悪かったのかがトレーダー自身が把握できていない点です。勝ちトレードだけでなく、負けトレードとなったときも、必ずトレード結果を記したチャートを保存し、記録をつけておきましょう。

自分のトレードを振り返ることは、成功したトレーダーになるための最善の方法です。トレー ドで利益が出た場合も損失が出た場合も、必ずトレードを振り返りましょう。

自分のトレードから学ぶ方法

- トレード計画に従ったか？ 　
- エントリーは早すぎたり遅すぎたりしなかったか？ 　
- 決済は早すぎたり遅すぎたりしなかったか？ 　
- 計画より長時間トレードしていなかったか？ 　
- 衝動トレードをしていないか？ 　
- マーケットが動いた理由を理解していたか？ 

多くのトレーダーは、これらの質問に答えることができません。一方、経験豊富なトレーダーはこれらの質問にすぐに答えることができます。トレードをする前に、事前に入念な分析とトレード計画を立てているからです。

トレードしていると、エントリーしたい衝動にかられ、トレードすることで何かを学 んでいるという気持ちになりがちです。全てのトレードを見直して改善するには、 計画を立ててトレードすることが重要です。マーケットを何時間も見守るのは簡単 ですが、毎日少なくとも 5 分は自分のトレード計画と振り返りに時間を充てるよう にします。自分の全てのトレードから学びましょう。そうすればトレード結果は、徐々に向上していくでしょう。