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石田 和哉

1月第4週の米国市場は米国新興ネット証券のロビンフッド・マーケッツがゲームストップの株式取引制限に踏み切ったことが個人投資家の反発を生み、それらによる更なる混乱を警戒した様子見が多く出たことで市場は値を下げる展開で1月を終えている。

事の始まりは、企業に空売りを仕掛けて利益を得る、空売り業者の1つであり、ゲームストップに空売りを仕掛けていたシトロン・リサーチに対してロビンフッダーと言われるロビンフッド・マーケッツの取引プラットフォームを利用している個人投資家達がソーシャルメディア上でシトロン・リサーチの空売りに対して、敵対的な買いを仕掛ける事を提案した所、多くのロビンフッダーがそれに賛同したことから始まった。

ロビンフッダーによる大量の買いが仕掛けられたことでシトロン・リサーチは損失覚悟の買い戻しを行うなどをし、結果的にロビンフッダーとの売買合戦の影響でゲームストップの株価が高騰した。その結果を受け、無秩序な個人による行き過ぎた投資への警戒が他の投資家や金融機関の間で広がった。

更に、この騒動を受けたロビンフッド・マーケッツがロビンフッダーへの取引制限を踏み切ったことでゲームストップの株価は急落、ロビンフッダーからの批判を受け、再び取引制限を解除すると発表を行いゲームストップは高騰と市場はロビンフッダーの起こした一連の騒動によって警戒が更に強くなり、大幅に値を下げ1月の最後を終えた。


(GameDaily.bizより)

個人投資家達によるヘッジファンドへの華麗なる勝利。ソーシャルメディアで負けを喫したヘッジファンドに対しての勝鬨をあげる投資家の振る舞いは、ただの投資活動では収まらなくなってきた。

従来の投資はファンダメンタルズを駆使して企業の価値を推し量り、売買を行う。企業の価値が低ければ売りを行い、企業に価値が見出だせれば買いを行う。

本来行われるべき行動が今回の騒動で崩されてきたことはウォール街に激震を走らせたが、問題の発端となった株取引のプラットフォームの提供元のロビンフッド・マーケッツの対応がウォール街寄りだと個人投資家の反感を買い、それを受けての態度が右往左往するなどウォール街と個人投資家の対立となりつつあり、更には政権の財務長官がそれらの動向に対して注目を向けるという、米国での投資のあり方を巡る騒動へ発展を遂げる問題となりつつある。

影響を見定めようとする市場では、ロビンフッド・マーケッツの対応、政権の対応、行き過ぎたロビンフッダーの今後、ウォール街の住人達の対応と目の離せない展開はしばらく続きそうだ。

2月第1週の注目ポイント

2月1日(月)
24:00 米国1月ISM製造業景況指数

2月2日(火)
19:00 ユーロ10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前期比)
19:00 ユーロ10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前年同期)

2月3日(水)
19:00 ユーロ1月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
19:00 ユーロ1月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
22:15 米国1月ADP雇用統計(前月比)
24:00 米国1月ISM非製造業景況指数(総合)

2月4日(木)
21:00 イギリス英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 イギリスイングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 イギリス英中銀資産買取プログラム規模

2月5日(金)
22:30 米国1月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30 米国1月平均時給(前年同月比)
22:30 米国1月失業率
22:30 米国1月平均時給(前月比)
22:30 カナダ1月失業率
22:30 カナダ1月新規雇用者数

※発表時間は日本時間(GMT+9)

日米市場
2月第1週の日米の市場展望は、米国雇用統計の数字如何となっている。それ以外も1月4週に騒動となったゲームストップを巡る騒動。個人投資家による行き過ぎた投機ゲームが何処まで市場で意識されるのか次第といったところだ。

相場全体としては騒動の顛末、米国政権による何かしらの規制が入るのか、ロビンフッド・マーケッツのさらなる対応、個人投資家vsウォール街とも言えるこの流れの展開次第では多くの投資家がさらなる損失を被る事にも繋がり、市場も右往左往する日々が続きそうだ。

欧州市場

(astrazeneca.com より)

欧州市場は英アストラゼネカと欧州当局との間で新型コロナウイルスワクチンの供給をめぐり対立が起きていること、英国が入国制限を強化したことが影響を及ぼしている。EUとアストラゼネカの対立はEUを離脱した英国との対立とも発展する可能性もある。ワクチン供給の遅延が発生していることに対して契約違反ではないとするアストラゼネカと供給義務はあると非難するEUとの問題が何処まで続くのか、65歳位以上にはワクチンの効果がないとするドイツ、フランスとアストラゼネカの新たな衝突の可能性もあり、市場の混乱はまだ続きそうだ。

今週の為替(ユーロドル)

ユーロドル4時間足

ユーロドルは欧州市場での混乱の影響なのか、上値を抑えられる展開となっている。アストラゼネカ問題だけでなく、米国でのロビンフッド・マーケッツ問題もあることからこのまま上下が続きそうだ。但し、チャート上は三角持ち合いとなっており、次に掲載する日足との兼ね合いを考えれば上昇への上抜けが強く出る可能性もありそうだ。

ユーロドル日足
2つのチャートを見比べると日足上では上昇トレンドが続いており、ダウ理論で言う全ての事象をチャートは織り込むということを考えれば上昇は継続となります。アストラゼネカとの問題が終われば元のトレンドに戻るのか、注目といったところです。

Great