米国市場は最高値。連休を前にポジション整理も

2月第2週の米国市場は追加経済対策への期待が膨らむ中、エネルギーや金融などに買いが入る展開となったこと、投資家の不安心理を示す指標、シカゴ・オプション取引所のボラティリティー・インデックス(VIX指数)が20を下抜けたことで不安心理の改善が見られるなどもあり、米国市場は最高値をつける展開となった。

バイデン大統領は12日に改めて1兆9000億ドル規模となるコロナ救済経済法案の実現に向け州知事、市長との会合を開くなど、精力的な活動を見せるバイデン大統領の経済対策への期待も膨らんでいる。

暗号通貨のビットコインも8日にテスラがビットコイン投資を公表し、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンが11日にビットコインを保有・送金・発行するのを支援する部門を新設する、マスターカードは10日にステーブルコインについて決済可能とするなどの発表が相次ぎ、大台となる500万円を超えるなどしたことで金融に買いが入ったことも米国市場を押し上げる要因となった。

(MasterCardNewsRoomより)

ここ数週間、世間を騒がせたロビンフッダー問題でロビンフッド・マーケッツCEOに対して米下院公聴会で公聴会を18日(日本時間17日)に開催するなどロビンフッダー問題に対しての問題の認識、ロビンフッダー、ウォール街に対しての対応についてなどロビンフッダー問題に対しての問題がどの程度のものとなるのか公聴会での証言も注目となっている。 

2月第3週の注目ポイント(経済指標)

2月15日(月)
08:50 日本 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
08:50 日本 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)  

2月16日(火)
19:00 EU 10-12月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
19:00 EU 10-12月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比)

2月17日(水)
22:30 米国 1月小売売上高(前月比)
22:30 米国 1月小売売上高(除自動車)(前月比)
28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

2月19日(金)
08:30 日本 1月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
08:30 日本 1月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 1月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)

※時刻は日本時間表記です。

日米市場

市場では日10-12月期四半期実質国内総生産や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨など重要経済指標も目白押しだが、主要な企業決算が一巡したこともあり、決算発表による一喜一憂もなく、日本市場では特に、コロナウイルス感染症や経済指標動向を横目にしながらの展開となりそうだ。

コロナウイルス感染症の感染者数が昨年5月の水準にまで戻るようなら市場のさらなる続伸もありそうだ。

下記グラフ:日本と世界におけるコロナウイルス感染症の感染者数の推移

 (WHOより抜粋)                            

世界的に新規感染者数は減少となっており、このまま減少傾向が進めば市場にとって追い風となる事は間違いない。とは言え、中近東では感染拡大が続いており、ヨーロッパで都市封鎖を行った国で感染者が減少している事からもコロナウイルス感染症に対しての感染予防対策の徹底を継続し続けて感染の防止を徹底できるのか、日本では3月までの緊急事態宣言による更なる感染者の減少に注目したい。                      

欧州市場

  
Mario Draghi氏イタリアの新首相に就任。Mario Draghi氏(FINANCAL TIMES より)

欧州市場は英国の国内総生産(GDP)が9.9%減少となったことでリセッションの可能性もあったものの、第4四半期は1%増となったことはリセッションを避けられたということから安心材料となり、市場は値を上げる形となった。

ユーロ圏の国債ではイタリアでMario Draghi氏による組閣の公算が大きくなったことで独、伊の利回りの格差が15年以来6年来の水準に縮小した。米国のインフレ期待を受けたことも影響していると見られる。

2月第3週の欧州市場はEU10-12月期四半期域内総生産の数字次第伴っており、市場予想と実数との乖離などに注意が必要だ。また、Mario Draghi氏がイタリア首相に就任したことへの期待感、ご祝儀相場へも期待したい。 

今週の為替(ユーロ/ドル)

ユーロドル 週足ユーロドルの週足では上昇傾向が続いているが、1.2610が意識されると思われる。ここから下落するにも上昇するにも時間はかかると思われる。三角持ち合いの異型とも言え、三角の頂点に近づくに連れて更に上昇するのか、ここからの売り目線となるのかの判断を市場は迫られそうだ。 

ユーロドル 日足ポンドドルの日足では上昇トレンド内のレンジがきれいに出ている。ここから、上下どちらかに抜けたとしても週足上のレンジ内で収まると考えられる事から、大きく抜けたとしても週足でのレンジ範囲内に収まりそうだ。 

ユーロドル 4時間足
4時間足上では方向性の見えない展開となっている。上昇の基調も崩れつつあるが、長期視線で見た場合には多少の前後はあるものの、上昇トレンド継続での推移は続くと思われる。ここからの下降への崩れは少し考えにくく難しいものがあるが、下値で意識されるラインには近づきつつあり、反発となるか下抜けとなるかは不透明。下抜けであっても日足での下値支持線があることから下落も限定的となりそうだ。

ユーロドル 1時間足大きく見ればレンジ相場とも言える。ここからも下落は4時間足での下値で意識などユーロドルの方向性はある程度、明確に形で推移していることから展開の予想は立てやすいだろう。