石田 和哉
1日の米国市場はパウエルFRB議長の発言を受け、政策金利がピークアウトしたとの見方が強くなり、米国市場は大きく値を上げる展開となった。
ナスダック、ダウ、S&P500共に5週連続の高値更新となっており、ダウ工業30種は昨年1月以来の高値と米国市場は好調な展開となっている。
パウエル議長は「利上げが行き過ぎ、必要以上に景気を減速させるリスクと、インフレ抑制のために十分な利上げを実施しないリスクはより均衡している」と述べており、そのうえでFRBが今後の金融政策決定において慎重であると市場は認識をした事が金利のピークアウトの憶測へと繋がった様だ。
ホライズン・インベストメンツの最高投資責任者、スコット・ラドナー氏は「12月が好調なスタートを切れば、投資家は株高に飛びつき、追いかけることになる」と述べた。
(ダウ平均推移、S&P500種)
(Reutersより)
12月1週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
12月5日(火)
24:00 米国 11月ISM非製造業景況指数(総合)
12月6日(水)
22:15 米国 11月ADP雇用統計(前月比)
12月7日(木)
19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)
19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比)
12月8日(金)
08:50 日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
08:50 日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(年率換算)
22:30 米国 11月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30 米国 11月失業率
22:30 米国 11月平均時給(前月比)
22:30 米国 11月平均時給(前年同月比)
日米市場
日本市場は底堅い展開となりそうだ。
日本市場は7月3日の年初来高値33,753円を意識する部分でもみ合いになり、上値がかなり重い状況となっているが、米国市場が大きく値を上げたことから年初来高値を更新する可能性が出てきている。
仮にその状況でも上値の更新をしなければ年内に上値を更新するかどうかという流れとなりそうだ。
外国人投資家が3週連続の買い越しとなっており、市場で買いが優勢になるのかどうか米国市場動向と合わせて外国人投資家による買い越しの状況にも注目といった所となっている。
米国市場では雇用統計の発表が行われることから、高値更新に期待したいところだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州市場は欧州、英国市場共に堅調な展開となっている。
米国でのFRB議長発言を受け、利下げがピークアウトしたとの見方が市場に好印象、買いを呼ぶ展開となり市場は値を上げる形に。
欧州市場のSTOXX欧州600は4か月ぶりの高値、英国FTSE100指数は一時10月19日以来の高値を付けるなど欧州市場もパウエル議長発言を受け良い形での推移となっている。
米国雇用統計が発表されること、週明け木曜にEU圏GDP値が発表されるなど欧州英国市場にとって追い風となる流れが続くのではないのだろうか。
(英FTSE推移)
(Reutersより)
今週の為替(GBP/CHF)
GBP/CHF 4時間足(一目・5MA・20MA・100MA )
GBP/CHFの4時間足は11月初旬からのもみ合い、レンジ相場が続いており上値抵抗線、下値支持線共に確りと形成がなされている。
上値抵抗線は1.11500付近
下値支持線は1.09800付近
とそれぞれが確りと形成されている。
言い換えれば上記価格を下回る、上回る展開となれば上値抵抗線が下値支持線に下値支持線が上値抵抗線に変化し、上昇・下降の流れが出てくることになる。
米国市場が好調に推移するなかで欧州市場も追従の流れが出ている現状では米国株高が続くほど市場も動く可能性高くなり、上下どちらかに大きく振れる可能性が出てきている。
抜ければある程度の値幅は取れると思われることから、現物市場の動きには注目といった所となっている。