石田 和哉
17日の米国市場は経指標を受けたFRBが年内の利下げを行うのでは?との観測が裏付けられたことから、大きく値を上げる展開となった。
ダウ平均は史上初めての4万ドル台に到達、ナスダックとS&Pもそれぞれ4週連続、5週連続の上昇となるなど米国市場の動きが復調する形となっている。
プラム・ファンズの最高経営責任者兼ポートフォリオ・マネージャー、トム・プラム氏は「インフレを巡り、今週はさまざまなシグナルが飛び交った」と指摘。「来週は米半導体大手エヌビディアの決算発表が市場の大きな動意になる可能性がある」と述べたるなどした。
決算という山場、憶測飛び交う状況はまだまだ続くがまずは最高値更新の続伸という勢いの復活、米国らしい動きは素直に歓迎したいところとなっている。
(NASDAQ 推移)
(Reutersより)
5月4週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
5月22日(水)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
5月23日(木)
23:00 米国 4月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 米国 4月新築住宅販売件数(前月比)
5月24日(金)
08:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
15:00 ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
15:00 ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
15:00 ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値、季調前)(前年同期比)
日米市場
日本市場は38,000円台での推移が続いているが、週末の米国市場が好調となった事で39,000円台までの戻りは確実ではないかというところ。
40,000円台の回復となるのかどうかは不透明な部分であり、そこまでの上昇の勢いがあるのかという部分ではあるが、39,000円台への戻り、40,000円台を意識した展開は確実に起ると思われる。
米国市場が好調な展開ではあるが、今週は半導体大手のエヌビディアの決済があることから、悪い意味でもしも?のことには備えたいところだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
英国市場は英中央銀行の利下げ開始時期にも影響を及ぼす消費者物価指数を控えていることから様子見が多勢を占める状況となり、英国市場は値を下げる展開となっている。
FTSE100種は4週間ぶりの下落となっており、FTSE250種も下落している。
欧州市場も続落しての展開となっており、欧州中央銀行の当局者の発言を受けた利下げの見通しに対する不透明感が市場心理の悪化を招く形となっている。
英国・欧州ともに経済指標発表に注目となっている。
(英FTSE推移)
(Reutersより)
今週の為替(CAD/CHF)
![](https://titanfx.imgix.net/storage/uploads/Market-Insights-JP/20240520/Picture4_ossnw.png?fm=pjpg&auto=format)
CAD/CHFの4時間足を解説したい。
ローソク足だけでの判断でみると、青枠で囲った価格帯でのレンジとなっている。
高値は0.67050、安値は0.65970となっており、高値と安値のライン、上値抵抗線と下値支持線のどちらかを抜けてくるのか?が注目となっている。
下方向、下降に関しては4/19に付けた大きな下落の安値0.65290の前に0.65860付近が意識されると思われるが、どちらの線にせよ下降は勢いの付く可能性がある。
上方向、上昇に関しては4/4の高値0.67210が上値抵抗線となりそこまでの上昇を見込むことは難しい形となっている。