Nick Goold
損失への恐怖がトレードに与える影響
同じ金額でも、利益が出た時の喜びより、損失が出た時のつらさを強く感じることがあります。この心理は「損失回避」と呼ばれ、保有中のポジションをどう扱うかという判断にも影響します。
例えば、せっかくの利益を失いたくないという気持ちから、予定より早く利確してしまうことがあります。一方、含み損が出ている時は「そのうち戻るだろう」と考え、損切りを先延ばしにしたり、損切りラインを遠ざけたり、ポジションを追加したりすることがあります。
こうした行動によって、予定していた損失が大きく膨らむことがあります。また、利益が出ている取引でも、当初の目標まで利益を伸ばせなくなります。
以下の体験型レッスンでは、損失を避けたい気持ちがトレードの判断にどう影響するのか、事前に計画を立てることでどう対処できるのかを学べます。
取引を始める前に計画を立てる
エントリー、損切り、利確の水準と、許容できる損失額を取引前に決めておきましょう。事前に計画を立てておくと、含み益や含み損で気持ちが揺れた時も、ルールを守りやすくなります。
損切りラインは、エントリーの根拠が崩れる水準に設定します。価格がそこに達したら、予定していた損失を受け入れましょう。取り戻そうとして、次の取引のロットを増やさないことも大切です。1回の取引で負うリスクを一定に保つことで、損失が続いても対応しやすくなり、早く取り戻さなければという焦りも抑えられます。
計画を変える前に一度立ち止まる
計画を立てて取引を始めたら、その後の値動きを待ちましょう。損切りラインを動かしたくなった時や、予定より早く利確したくなった時、ポジションを追加したくなった時は、一度立ち止まってください。相場の状況が変わったのか、それとも含み益や含み損に気持ちが左右されているのかを確認しましょう。
損失への恐怖から、含み損のあるポジションを長く持ち続けたり、目標に届く前に小さな利益で決済したりすることがあります。新しい相場情報によって計画を変える明確な理由が生まれない限り、元の計画を守りましょう。「損をしたくない」という気持ちだけで変更しないことが大切です。
損益だけでなく判断も振り返る
取引が終わったら、エントリー、損切り、利確、リスク管理のルールを守れたか確認しましょう。計画どおりの取引でも損失は出ますし、十分に考えずに行った取引が偶然利益になることもあります。損益だけでは、判断が適切だったかどうかは分かりません。
途中で計画を変えた場合は、何を変えたのか、その理由も記録しましょう。損切りラインを動かす、予定より早く利確するなど、繰り返している行動を見つけ、その中から一つ選んで改善に取り組んでください。感情を完全になくす必要はありません。感情が判断に影響していることに気づき、次の取引で計画を守ることにつなげていきましょう。
さらに学んでトレードに活かそう
損失を避けたい気持ちが判断にどう影響するかを知ることは、感情に流されずにトレードの計画を守る第一歩です。Titan FXの「トレード学習」では、相場分析やトレード戦略、リスク管理、トレード心理の実践的なレッスンと、理解度を確認するクイズを通じて、学びを深められます。
また、Titan FX研究所の「バルサラの破産確率シミュレーター」では、勝率、損益率(リスクリワード比)、1回の取引で失う資金の割合を入力し、資金が設定した破産ラインまで減る理論上の確率を確認できます。損失を取り戻そうとロットを増やすと、リスクがどう変わるのかを試し、今の取引量が大きすぎないかを見直す参考にしましょう。

