Nick Goold
ゴールド
強い米雇用統計の結果を受けてゴールドは急落したが、売られすぎ水準となったため反発。しかし、徐々に10日移動平均線が下方向になっており、抵抗帯として機能した。また、米10年債利回りの上昇、ドル高相場という要因が重なり、売り圧力が強まる展開となった。
今週、マーケットは米経済指標のインフレ指標と小売売上高に注目している。成長率とインフレ率が高いと、2023年のゴールド価格予想は変わり、弱気材料となるだろう。
一方、アジア圏の実需の動きがあり、価格の下落に乗じてゴールド現物取引をしたというポジティブなニュースもある。サポートラインは維持しているため、米経済指標の結果が市場予想に近ければ、今週はレンジ取引をするのがよいでしょう。
レジスタンス：1881.50, 1890, 1900, 1916, 1937, 1950, 1960
サポート：1852, 1845, 1820, 1800
原油（WTI）
原油価格は先週の初日に2023年の安値を試した。2023年の安値付近では大きな買い注文が入り、市場のセンチメントを変化させた。また、市場参加者は2023年の米経済成長率が予想を上回った場合の需要増加の可能性に注目した。また、ロシアが輸出規制の影響で1日あたり50万バレルに減産することも、価格上昇の材料となっている。
テクニカル的に考察すると、2023年の相場は依然としてレンジ相場の中にあるため、今週は売り場面を探して取引するのが良いと考えられる。米金利上昇とドル高のリスクは、中期的に原油価格にとって弱気材料となる。
レジスタンス：80.50, 82.70, 84.00, 90.00
サポート：77.00, 75.00, 72.50, 70.00, 66.00
Great