Nick Goold
ゴールド
先週は、1932ドルのサポートラインまで下落したものの、週間ではレンジ相場となりました。FOMCを控えて警戒感が強まり、サポートが維持されて週足は陽線となりました。
市場では、今週のFOMCでは利上げ停止と予想されていますが、トレーダーは今年さらなる利上げを予想しており、ゴールドのファンダメンタルを弱めています。先週、米国の。10年債利回りは3.75%で取引されており、2年債利回りは4.60%、5年債利回りは3.92%とわずかに上昇しました。
今週は、米小売売上高とともにインフレ指標の発表が予定されており、取引チャンスが多くなるため、取引量が多くなるでしょう。今週のFOMCで米国の政策金利が変更される可能性は低いものの、FRB議長のコメントによっては、大きなボラティリティとなる可能性があります。市場を動かすイベントが多い週は、買われ過ぎや売られすぎになる場面を探し、レンジ取引をするのが最善です。単純移動平均線を使い、ギャップやボリンジャーバンドを活用すると、エントリーサインになります。
レジスタンス：1984, 2000, 2032, 2050, 2080
サポート：1935, 1918, 1900, 1889
原油
サウジアラビアが前週末に一方的な減産を発表したことで、先週の前半は原油価格は上昇しました。しかし、米ドル高と材料不足のため、レンジトレーダーは75ドルの抵抗線を突破できませんでした。また、中国のインフレ率が予想を下回ったことで、需要減速の可能性が高まり、原油価格に下落圧力が掛かりました。一方、米エネルギー省（DOE）は、戦略的備蓄用として300万バレルの原油を追加購入する計画を発表しました。
今週は、米経済指標およびFOMCの発表にマーケットが注目しているため、取引機会が増えることが予想されます。70ドルのサポートが何度も維持されていることを考えると、今週はより高い価格レベルでの取引が予想されます。ゴールドと同様に、経済指標で大きく動いた後、短期的な反転トレードのチャンスがあるかもしれません。
レジスタンス：75.00, 79.00, 82.50
サポート：70.00, 67.00, 65.00, 64.00, 62.00
