Nick Goold
ダウ平均株価
最近の予想を下回るインフレ率と堅調な米経済データにより、ダウ平均株価は2023年高値の抵抗を軽々と突破した。ジャネット・イエレン米財務長官は、最近の労働市場の堅調さとインフレ率の鈍化を受け、米国が景気後退（リセッション）を回避するとの見通しを示し、強気ムードに拍車をかけた。
先週の米企業決算は良好で、米消費者の購買意欲と銀行の財務基盤の強さが示唆された。今週はマイクロソフトなど多くのテクノロジー企業が決算を発表し、ファンダメンタルに影響を与えるだろう。
米連邦準備制度理事会（FRB）は今週、予想通り利上げに踏み切ると予想され、市場は今後の政策の手がかりとなる発表文の文言に注目するだろう。ダウ平均株価は10日連続で上昇しているため、FRB会合を前に利益確定の売りが予想される。中期的な見通しは依然として強いため、今週は押し目買いが最善と思われる。
レジスタンス：35500, 36000, 36500, 37000
サポート：35000, 34600, 33610, 33000, 32550, 31750
日経平均
今週末の日銀の金融政策発表を控え、日本株式市場は先週も横ばいで推移した。最近の日本のインフレ率は上昇しており、日銀はインフレ見通しを引き上げる可能性がある。しかし、市場は日銀が金融政策を変更することはないと考えているため、米ドル円は再び140.00を超えて上昇した。
金融政策が株式にとって好意的であることに変わりはなく、米国株は上昇に転じたが、日経平均は狭い横ばいレンジで動き続けた。今週、日経平均は32,000～33,000円のレンジをブレイクする可能性があるが、ブレイクの方向を予測するのは現段階では難しい。2023年に相場がどれほど上昇したかを考えると、下値リスクはより大きいが、短期的にはレンジ内での取引が最善の戦略と予想する。
レジスタンス：34000, 35000
サポート：31650, 30800, 30500, 30000
