Paula Rodriguez
今回は、法人向けにFXセミナーを提供する山崎さんにインタビューしました。豊富な教育経験と現役トレーダーとしての実践力を兼ね備えた山崎さんは初心者のために資産運用情報を掲載している「お金のーと」の運営にも携わっていらっしゃいます。
トレーダーの紹介
こんにちは。山崎と申します。FX教育事業を展開しながら、自身でも相場に身を置き続けています。知識と実践の両立こそが、継続して勝ち続けるカギだと考えています。
元CFOとして企業の財務管理や資金繰りに携わってきた経験もあり、数字を俯瞰的に捉える力やリスク管理の発想を自然とトレードにも活かしています。教育者としてだけでなく、一人の実践者として「理論と実務の橋渡し」を意識しています。

FXを始めたきっかけは?
資産運用の手段を探していた中で、場所や時間を選ばず取り組めるFXの自由度に惹かれたのがきっかけです。
特に、企業勤務時代は時間の制約が多く、効率的に資産を増やせる投資手法を探していたこともあり、FXの持つ柔軟性とグローバルな市場環境に魅力を感じました。
どのようにFXを学びましたか?
オンラインスクールと実践の両輪で学びました。とくに「なぜ勝てたか」「なぜ負けたか」を分析する姿勢を意識しました。
さらに、財務畑で培った「数字を裏付ける習慣」を生かし、経済指標や決算情報などのファンダメンタルズを常に確認し、テクニカルと組み合わせる学習法を取り入れました。この融合こそが、自分のスタイルを作り上げる基礎になったと考えています。
トレードを開始して最初はどうでしたか?
ルール通りに動けず、損切りが遅れたり、利確が早すぎるなどのミスを多発しました。感情の介入が大きかったです。
「利益を伸ばせない、損失を引きずる」という典型的な初心者の壁に直面しましたが、その過程で“感情をどう排除するか”を常に考えるようになり、今の戦略の原点にもなっています。
どれくらいかけて利益が出るようになりましたか?
約半年で資金が安定して増え始め、教育業務にも自信を持てるようになりました。
短期間で結果を出せたのは、企業人としての経験で「数値化・仕組み化」に慣れていたことが大きいと感じています。単なる相場勘ではなく、根拠のある手法を組み立てることを常に意識しました。
利益が出るようになったのは何故だと思いますか?
利益が出るようになった理由は下記のようなものが考えられます。
- “勝ちパターン”だけに集中するようにした
- エントリー条件を明確にして迷わなくなった
- ルールを破ったトレードは必ず反省・記録する癖をつけた
大切なのはしっかりと反省をすることだと考えており、自分の癖を認識することで勝ちパターンが何かを明確にするようにしました。さらに、CFO時代のように「リスクを定量化する」視点を取り入れたことで、無駄なトレードを避けられるようになりました。
トレードはどのようにされているのですか?
欧州時間〜NY時間にかけてのトレンドフォロー型スイング。押し目・戻り目でエントリーし、リスクリワード2.0以上のポイントを狙います。
基本的には「優位性のある時間帯に絞る」ことで効率的に成果を狙います。長時間チャートに張り付くよりも、チャンスのある時間を見極めて集中するスタイルです。
トレーダーとしての1日の過ごし方は?
09:00〜16:00 教育関連業務
17:00〜20:00 相場分析・指標チェック
21:00〜24:00 エントリー・利確
就寝前に日誌を記録
自身の業務もFXに関連するものなので、一日中分析をしているようなものですが、しっかりと自身のトレードスタイルに合わせられるように分析を行っています。
仕事とトレードが地続きになっていることで、学びと実践を循環させる生活リズムを作れています。
取引ペアは何がメイン?
- EUR/USD:スイングとの相性が良く、動きも素直
- GBP/JPY:ボラが高く、明確な方向性が出やすい
曖昧な取引をしたくはないので、動き方が素直で明確に取引ができる種類を選んでいます。加えて、これらのペアは教育の題材としてもわかりやすいため、学習・実践の両方に適していると考えています。
トレードする上で一番重要視していることは?
トレードする上で一番重要視していることは進むことではなく、止まることです。
- エントリーよりも“撤退判断”の精度
- 相場に合わせたポジション調整力
- 「勝てるところだけ狙う」姿勢を崩さないこと
FXも乗り物と同じでブレーキがついていないと危険なので、止まる判断を的確に行うことを強く意識しています。勝つことよりも「負けないこと」を優先する姿勢が、結果的に安定した成績をもたらしていると感じます。