Nick Goold
ゴールド
ゴールドは、1984ドルという重要なレジスタンスの突破に失敗し、週明けの相場は売り圧力にさらされた。米国債の格下げを受けて米長期金利が上昇し、ゴールドへの売り圧力が高まった。引き続き堅調な米経済データもセンチメントの悪化に影響した。
金曜日に発表された米雇用統計は予想を下回ったため、金は週明けに上昇し、1,938ドルのサポートを回復した。10年物米国債利回りは2022年10月に記録した16年ぶりの高水準に近づいており、金は投資対象として魅力的ではなくなっている。
金曜日の大きな反発は、トレーダーが週明けの米インフレ指標発表を待つ中、週明けの金が小幅に上昇する可能性を示唆する。過去2週間の相場の下落幅を考えると、10日移動平均線がレジスタンスとなっているため、買いが戻り、横ばいの値動きになることが予想される。
レジスタンス：1984, 2000, 2032, 2050, 2080
サポート：1938, 1925, 1900, 1889, 1870, 1830
原油
週明け、サウジアラビアが自主減産を9月まで延長すると発表したため、原油相場は2023年の高値に迫る勢いを見せた。週初には、米国政府の信用格付けが引き下げられたことで、米国の長期金利が上昇し、需要に悪影響が出ることを懸念したトレーダーが売りに転じた。サポートは10日移動平均線が機能し、反発。トレーダーのロング・ポジション追加を促した。
83.50ドルの大きなレジスタンスが目前に迫っており、今週は原油相場にとって重要な週となりそうだ。週末に米インフレ統計発表を控えているが、このような重要なテクニカル・レベルが間近に迫っているため、今週はボラティリティが高くなるはずだ。短期トレーダーにとってブレイクを予測するのは難しいため、今週は押し目を買うか、83.50ドルの上抜け失敗のタイミングで売るのがよさそうだ。
レジスタンス：83.50, 90.00
サポート：75.00, 70.00, 67.00, 65.00, 64.00, 62.00
