米金利上昇でゴールドの需要減少、強気派も撤退を始める

ゴールド

ゴールドの週足は3週連続で陰線を形成しました。自信を失っている強気派のトレーダーも徐々に増え始め、上昇の勢いがますます弱くなっています。金価格の下落要因は、6月の米金利利上げの可能性が高まり、金利がつかないゴールドから資金が流出しているからです。

週の初めは1950ドルのサポートラインが維持されましたが、予想以上に強い米国のインフレ率と経済指標が発表されたことにより、米10年債利回りは0.40%上昇して、3.81%となっています。米債務交渉が難航していることは、ゴールドの強気材料の1つでしたが、これも合意が近づきつつあることから、安全資産としての金の魅力も低下しています。

月曜日は米国の祝日であり、今週は金曜日の米国雇用統計まで主要経済指標の発表が少ないため、ゴールドはレンジ内で横ばいの取引となる可能性が高いです。現在の下降トレンドと多くのトレーダーがまだロングポジションを保有していることを考えると、1934ドルのサポートレベルを下方向にブレイクアウトした場合、再び急落する可能性があります。

レジスタンス：1950, 1973, 2000, 2032, 2050, 2080

サポート：1935, 1918, 1900, 1889

原油

原油価格は先週、米債務上限交渉の進展を見守る形で、70ドルから75ドルの狭いレンジにとどまりました。楽観的な見方から価格は75ドルまで上昇しましたが、売り手がすぐに価格を抑え、直近のレンジの中央で取引を終えました。

ロシアのアレクサンダー・ノバク副首相は、OPEC+が6月の会合で追加の減産措置を講じることはないとコメントし、原油市場はますます取引量が減少しています。

今後1週間は、WTI価格が再び上昇を試す可能性がありますが、スイングトレーダーは他の銘柄で取引チャンスを狙うのが良いと考えます。デイトレーダーは、最近の閑散とした原油相場を考えると、原油価格が大きく動く可能性があるため、75ドル前後の売りに注意する必要があります。

レジスタンス：75.00, 79.00, 82.50

サポート：70.00, 65.00, 64.00, 62.00