Nick Goold
手堅いニック式取引戦略
月曜特別版
ニック・グールドがお届け
株式市場は好調な一週間となり、ダウ平均は50,000を突破、日本では早苗高市氏が明確な過半数を確保したことを受けて日経225指数が大きく上昇しました。日本の政治的な先行きが明確になったことで、市場心理が改善しました。
金は、前週から続く高いボラティリティの影響で週初は下落しましたが、売り圧力が和らぐと買いが戻り、価格は再び5,000ドル付近まで回復しました。一方、ビットコインは軟調な週となり、直近の低調なパフォーマンスを受けた投機的な売りが続き、代替資産としての役割に疑問の声も出ています。

主要な経済指標の発表は少ない週でした。米国の雇用関連データは今週に延期されましたが、米国の製造業指標は予想を上回る結果となりました。英中央銀行(BOE)と欧州中央銀行(ECB)はともに政策金利を据え置き、オーストラリア中央銀行は0.25%の利上げを実施しました。
今週の市場
米国株式
ハイテク株は軟調でしたが、投資家が安定した大手企業を買い進めたことで、ダウ平均は50,000を上回って週を終えました。米国経済は依然として予想以上に堅調で、低金利環境も株価を下支えしています。ただし、史上最高値圏にあるものの上昇トレンドは強くなく、短期的にはレンジ取引が有効と考えられます。中期的には、押し目を狙う戦略が引き続き意識されそうです。レジスタンスは50,500、51,000、51,500、52,000、サポートは49,500、48,500、48,000に位置しています。
日本株
日本株は、高市氏の勝利と与党が過半数を確保したことを受けて好意的に反応しました。政府による経済支援の継続や円安基調への期待が背景です。短期的には過熱感があり、調整や横ばいの動きも想定されますが、調整後の中期的な見通しは引き続き前向きです。レジスタンスは59,000円、60,000円、61,000円、サポートは55,000円、54,000円、53,000円、52,000円に位置しています。
ドル円(USD/JPY)
ドル円は、高市氏の選挙勝利を見込んだ買いが入り、堅調な週となりました。高市氏が円安に否定的でないとの発言も追い風となりました。ただし、現在は高値圏で推移しており、日本銀行による為替介入リスクが高まっています。そのため、短期的には上昇一服となり、もみ合いが予想されます。レジスタンスは158、159、159.5、160、サポートは155、154、153、152です。
金
金は月曜日にパニック的な売りによるストップロスが続きましたが、その後は地政学リスクや財政不安を背景に買い戻しが入り、週後半にかけて回復しました。ボラティリティは依然高く、5,000ドルが重要なレジスタンスとなっています。テクニカル的には横ばいを示しており、年初来で10%以上上昇していることから、短期的にはレンジ取引が有効と考えられます。レジスタンスは5,050、5,100、5,200、5,500、5,600ドル、サポートは4,800、4,650、4,600、4,500ドルです。
原油
WTI原油は先週も高値を試しましたが、イラン情勢の緊張緩和を受けてレジスタンスで失速しました。週足で10日移動平均線を下回って引けたことから、直近の上昇トレンドはいったん一服した可能性があります。短期的には66.50ドルから60ドルのレンジでの推移が想定されます。レジスタンスは66.50、70、75ドル、サポートは60、55、50ドルです。
ビットコイン
ビットコインは、金と比較した際のパフォーマンスの弱さを受けて投機的な売りが強まり、大きく下落しました。これにより、金融システムにおける役割を疑問視する声も出ています。ただし、60,000ドル付近からは急速に反発しており、過去の大きな下落がその後の上昇につながった例を理由に、依然として強気の投資家も多く存在します。10日移動平均線を下回る限り短期的な下方向バイアスは続きますが、上抜ければ急反発の可能性があります。レジスタンスは75,000、80,000、85,000、95,000ドル、サポートは65,000、60,000、55,000ドルです。
今週の注目材料
月曜日:日本 経常収支
火曜日:米国 小売売上高
水曜日:中国 CPI・PPI、米国 非農業部門雇用者数(NFP)
木曜日:英国 GDP、鉱工業生産、貿易収支、米国 中古住宅販売件数
金曜日:EU GDP・貿易収支、米国 消費者物価指数(CPI)
高市政権が過半数を確保したことを受け、日本市場が引き続き注目されており、円安の動きと株式市場への影響が焦点となります。米国では小売売上高と雇用指標が今週の最大の材料で、主要市場全体に影響を与える可能性があります。金とビットコインも、ボラティリティの高い環境の中で回復できるかが注目されます。
