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Nick Goold

ゴールド

週明けの金相場は、1,946ドルの上値抵抗線にトライするも、残念ながら上値を維持することができず、売り優勢となった。ゴールドの動向は米ドルと米長期金利の動向との関連が非常に深い。堅調な米経済指標の結果を受けて米ドル高となり、ゴールド価格に大きな影響を与える。米国経済が強いことを示唆するが、サービス業PMIデータの発表でさらに強調されることとなった。

上値が抑えられたものの、ゴールド価格は1915ドルのサポートレベルを上回り、200日単純移動平均線(SMA)を上回って週を終えた。ゴールド価格はサポートに近く、10日移動平均線が横ばいを指しているため、次の大きな動きを予測するのは難しい。

今週は、水曜日の米消費者物価指数と木曜日の小売売上高という重要な経済発表があるため、不安定な動きになる可能性がある。これらが金相場の次の大きな動きの決定要因になるかもしれない。強いトレンドがまだ確立されていない現在の相場では、レンジ取引が宵戦略といえるだろう。

金日足チャート

レジスタンス:1946, 1984, 2000

サポート:1925, 1900, 1893, 1870, 1830

原油

原油は堅調に推移しており、90ドルの大台に近づいている。米ドル高にもかかわらず、原油の供給量が限定されていることが相場の重要なファンダメンタルとなっている。サウジアラビアとロシアが供給削減を年末まで延長することを決定したことで、投機筋は冬に向けて供給が逼迫するとの見方から、買いに躍起になっている。

しかし、すべてがバラ色というわけではない。中国はパンデミック後の回復が遅れており、最近発表した景気刺激策も期待に応えることができていない。8月のデータでは輸出と輸入が落ち込んでおり、海外需要の減少と個人消費の減少が明らかとなっている。

先週末、原油が最高値を更新できなかったことから、今週は利益確定売りが出るかもしれない。10日移動平均線と85ドルの大台を注視しよう。しかし、短期的には突発的な売りに備える必要がある。85ドルを割り込んだ場合、中期上昇トレンドに乗るには82.50ドルの押し目買いを検討できるだろう。

原油日足チャート

レジスタンス:90.00, 94.00, 100.00

サポート:85.00, 83.50, 78.50, 75.00, 70.00

ほぼ満足