Paula Rodriguez
今回は海外FXに特化した総合情報メディア「海外FXナビ」の運営者の山田さんにインタビューをさせていただきました。海外FX歴は5年以上になるそうで、自身で利用した海外FX業者を「海外FX業者おすすめ比較ランキング」で紹介しているそうです。
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トレーダーの紹介
海外FXナビでサイトの運営と専業トレーダーとして動いている山田です。5年前に思い切って独立し、現在はサイト運営とトレードで生活をしています。趣味は読書とジョギングで、トレードで疲れた頭をリフレッシュするのに役立っています。性格は慎重派で、派手な一攫千金は狙わず、コツコツと積み上げていくスタイルです。平日は集中してトレード、週末は完全に家族サービスと、メリハリをつけた生活を心がけています。
FXを始めたきっかけは?
きっかけは会社の先輩からの紹介でした。当時、給料だけでは将来への不安があり、何か副収入を得る方法を探していました。最初は株式投資も考えましたが、少額から始められて24時間取引できるFXに魅力を感じました。ただし、始める前に半年間は書籍やネットで勉強し、デモトレードで練習を重ねました。実は最初の動機は「お金を増やしたい」という単純なものでしたが、実際に始めてみると相場の奥深さや経済の仕組みに興味を持つようになりました。今思えば、安易な気持ちで始めなくて良かったと思います。準備期間があったからこそ、大きな失敗を避けることができました。
どのようにFXを学びましたか?
最初は書籍を10冊以上読み、基礎知識を身につけました。その後、有名トレーダーのブログやYouTube動画で実践的な手法を学びました。特に影響を受けたのは、メンタル管理の重要性を説いている海外のトレーダーです。また、オンラインのFXスクールにも参加し、同じ志を持つ仲間と情報交換をしました。しかし、一番の学びは実際のトレードでの失敗経験です。教科書通りにいかない相場の現実を身をもって体験し、自分なりのルールを確立していきました。今でも新しい手法や市場の変化について学び続けています。知識に終わりはないと痛感しています。継続的な学習こそが、この厳しい世界で生き残る秘訣だと考えています。
トレードを開始して最初はどうでしたか?
正直に言うと、最初の1年間は散々でした。デモトレードでは順調だったのに、リアルマネーになった途端に感情が邪魔をして、冷静な判断ができなくなりました。利益が出ると調子に乗って大きなポジションを取り、損失が出ると取り返そうと無謀なトレードを繰り返していました。最初の半年で用意していた資金の8割を失い、妻に怒られたことも今では苦い思い出です。特に辛かったのは、連続で負けが続いた時期です。自分には才能がないのではないかと何度も諦めそうになりました。しかし、この失敗経験があったからこそ、リスク管理の重要性や感情コントロールの大切さを学ぶことができました。今思えば、必要な授業料だったと考えています。
どれくらいかけて利益が出るようになりましたか?
安定して利益が出るようになるまでに約3年かかりました。最初の1年は大きな損失、2年目は小さな利益と損失を繰り返し、3年目にようやく月ベースで安定してプラスになりました。特に転機となったのは2年目の後半で、それまでの感情的なトレードを完全に見直し、機械的にルールに従うスタイルに変更したことです。また、勝率よりもリスクリワード比を重視するようになったのも大きな変化でした。「勝つこと」ではなく「負けないこと」を最優先に考えるようになってから、安定性が格段に向上しました。今振り返ると、この3年間は投資ではなく「自分への教育費」だったと思っています。焦らずじっくりと基礎を固めることの大切さを実感しました。
利益が出るようになったのは何故だと思いますか?
最大の要因は「感情をコントロールできるようになったこと」です。以前は利益が出ると舞い上がり、損失が出ると焦ってしまい、冷静な判断ができませんでした。しかし、トレードを「作業」として捉えるようになってから、一喜一憂することがなくなりました。また、厳格な資金管理ルールを設定し、それを絶対に破らないと決めたことも大きいです。1回のトレードで資金の2%以上はリスクを取らない、連敗時は取引量を下げるなど、明確なルールを作りました。さらに、無駄なトレードを減らし、本当に勝算のある場面だけでエントリーするようになったことで、勝率と利益率の両方が改善しました。結局のところ、技術よりもメンタルと規律が重要だということを学びました。
トレードはどのようにされているのですか?(スキャルピングや狙っているタイミング)
主にデイトレードとスイングトレードを組み合わせています。朝の東京市場オープン前にチャート分析を行い、その日のシナリオを立てます。エントリーのタイミングは、主要なサポート・レジスタンスラインでの反発や、トレンドラインのブレイクアウトを狙っています。テクニカル分析では移動平均線、RSI、MACD、ボリンジャーバンドを主に使用し、ファンダメンタル分析では経済指標の発表や中央銀行の政策に注目しています。スキャルピングは以前やっていましたが、精神的な負担が大きく、今は1日に2-3回程度のトレードに絞っています。重要なのは「待つこと」だと学びました。良い機会が来るまで辛抱強く待ち、確信が持てる場面でのみエントリーしています。
