石田 和哉
6日の米国市場は大幅反発を見せ、ダウ平均は史上初の5万円台へとその足を進めた。
エヌビディア等の半導体銘柄が買われる形となったものの、AIインフラへの支出拡大が悪影響となりアマゾンが値を下げるなど、ハイテク株への警戒が続く中での5万ドル到達という流れとなっている。
エドワード・ジョーンズのシニアグローバル投資ストラテジスト、アンジェロ・クルカファス氏は、「ローテーションは今年の主要テーマで、オールドエコノミー銘柄が注目を集めている」と指摘。同時に「ハイテク企業に対する期待のハードルは非常に高く、決算がどのような内容でも一定の利益を確定するのが自然な流れになっているようだ」と述べるなどした。
今週水曜日には12月の米小売売上高、金曜日には1月の消費者物価指数が発表されるなど市場にとって重要な経済指標が控えていることから投資家の思惑などで推移するのではなく実体経済の数字で市場が動く、一種真っ当な相場展開となるのではないのだろうか。
(米ダウ推移) 
(Reutersより)
2月第2週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
2月10日(火)
22:30 米国 10-12月期四半期雇用コスト指数(前期比)
22:30 米国 12月小売売上高(前月比)
22:30 米国 12月小売売上高(除自動車)(前月比)
2月11日(水)
22:30 米国 1月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30 米国 1月失業率
22:30 米国 1月平均時給(前月比)
22:30 米国 1月平均時給(前年同月比)
2月12日(木)
16:00 英国 12月月次国内総生産(GDP)(前月比)
16:00 英国 10-12月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
16:00 英国 10-12月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
2月13日(金)
19:00 ユーロ 10-12月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比)
19:00 ユーロ 10-12月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
22:30 米国 1月消費者物価指数(CPI)(前月比)
22:30 米国1月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
22:30 米国 1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
22:30 米国 1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
日本市場
日本市場は54,253.68円で週を終えており、週間で678円高、月間では3,136円高での推移となっている。
衆院選投票日の翌日ということもあり、ご祝儀相場・失望相場のいずれかになると思われる。
世間的、各調査会社の事前予想通りであれば与党民主党が圧倒的な優勢を誇っており、
自由民主党が単独過半数となり長期政権による安定した経済対策も可能になる状況となっており、自民党による単独過半数となった場合にはご祝儀相場となりそうだ。
大勢はほぼ決まりつつあることから、あとは元与党・現野党連合の中道がどれほど影響力を維持できるのか、他の政党がどの程度の議席を維持できるのかどうかともなっており、野党勢力が群雄割拠となればなるほど長期政権、経済対策、政策への期待がという流れにもつながることから、与野党の議席の増減次第で大きく値を上げる1週間ともなりそうだ。
米国でも重要経済指標が発表されることから、選挙結果・米国経済指標と良い風を受けて前に進みたいところとなっている。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を上げる展開となった。
英国市場は週間で1.43%の上昇、欧州市場は週間で1%の上昇となっている。
両市場共に中央銀行(イングランド銀行・ECB)による金融政策への期待が先行したことが市場の背中を押す形となった。
企業決算も市場の背中を押す形となっているが、AIツールが既存のソフトウェア企業にどの程度の影響を及ぼすのか?が懸念材料として投資家の間で意識され始めており投資家は慎重な判断を求められる状況となっている。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(EUR/CHF)

USD/CHF4時間足を引き続き解説していきたい。USD/CHFは下降トレンドからのレンジ相場となっている。
レンジ相場がどこまで続くのか?次第ではあるが、USD/CHFと米国と欧州通貨という事から今週の米国経済指標、ユーロ圏GDP値次第では上下に跳ねる可能性がある。
日本では衆院選での与党自民党の勝利が確実なものとなっており、長期政権による経済政策の遂行による安定した経済成長の可能性ということから円が良い方向に推移する可能性があるものの、ドル・フランは前述の経済指標やGDPに左右されることから経済指標発表に注目したいところとなっている。
