石田 和哉
13日の米国市場は中東情勢の緊迫化とそれを受けた原油価格の上昇を受け、市場は値を下げる展開となった。
自国が始めた事ではあるが、市場は原油高や情勢の推移を素直に受ける展開となっており、ダウ市場は昨年12月の安値であり心理的な節目でもある45,500を意識、ナスダック総合は22,000を意識するなど値を下げる展開が続いている。
原油価格の上昇に歯止めをかけたいのか、ロシア産原油の購入を認めるなどしたものの、原油価格上昇の歯止めには至っておらず、原油価格は100ドル付近と最高値付近で高止まりする形で推移している。
原油価格の高騰はガソリン価格など経済に直結する形で影響を及ぼしており、米国では2022年以来の高値を更新する、1ガロン3ドルを上回る水準で推移している。
支持率低下を恐れた突発的な行動、一方的な停戦や対ロシア行動の変化等の可能性に加えてFRBによる経済対策の急激な変化など様々な影響が考えられることから暫くはイランの行動やそれを受けての行動の変化、軟化・強硬化など突発的な動きには注意したい難しい相場展開となりそうだ。
(米ガソリン価格推移) 
(tradingeconomicsより)
3月第3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
3月18日(水)
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
27:00 米国 連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
3月19日(木)
--:-- 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
21:00 英国 英銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 英国 中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
22:15 ユーロ 中央銀行(ECB)政策金利
22:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
23:00 米国 1月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 米国 1月新築住宅販売件数(前月比)
日本市場
日本市場は53,819.61円で週を終えており、週間で789円安、月間では2,986円安での推移となっている。
イラン攻撃から2週間を経過しているが、事態は終息する気配もなくトランプ大統領の発言も二転三転、イスラエルと思惑の違いなども出てきており、市場は混迷を深める状況となっている。
イランによるホルムズ海峡封鎖が長期化し、原油価格が高止まりするようであれば日経平均は5万円を割り込む可能性も出てくる事からイランの対応が先鋭化し続けるのか?米国がどこで線引きを図るのか?に注目となっている。
自衛隊の派兵という可能性も話として出てきていることから、仮に犠牲者が出る、イランとの関係悪化による原油問題の深刻化などが起これば更に市場は混迷を深めることになりそうだ。
中東情勢の推移、米国トランプ大統領の発言などに注意が必要であり、原油価格の推移などと合わせて目の離せない展開がしばらくは続きそうだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を下げる展開となった。
先週に引き続き値を下げる展開となったものの、週間ベースでは下げ幅は縮小しつつあり、英国市場は0.23%、欧州市場は0.47%の下落となっている。
両市場共に米イスラエルと交戦の続くイランを巡り、原油高とインフレ懸念が市場の重石となる形となった。
中央銀行による利下げ予想が今回の件で予想がずれる、利下げ予想の後退が起きており、様々な形で経済に影響を及ぼす形となっている。
イラン問題、原油価格問題、トランプ大統領の発言など中東情勢を巡る情報に右往左往する展開が続くだろう。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(EUR/CHF)

EUR/CHF4時間足を解説していきたい。
EUR/CHF4時間足では一目均衡の雲より上部での推移となっており、上値抵抗線、下値支持線で挟まれた範囲内で徐々に上昇を行う、フラッグと言われる状態、若しくは波動論上では直近の下降トレンドが終わり、調整波a-cからの次の推進波1‐2波の形成ともとれる部分でもあり、第3波(破線で示す)が直近高値を切り上げてくるようであればある程度の値幅の取れる形となりそうだ。
形的には上昇の可能性がかなり高い部分となっているものの上値の勢いがでるのかどうかは不透明であり、上抜き後に失速となる可能性がある。
イラン交戦を発端とする中近東情勢の不透明さが上値下値の方向性を見通し不良としており、トレードを行う際には抜け確認後のトレードとトレーリングストップなど安全策を取ってのトレードを心掛けたいところとなっている。
