石田 和哉
米国市場は週末にかけてイランがホルムズ海峡を開放すると表明したことを受け大幅高の展開となった。
一旦の原油高にも歯止めがかかるとの見通しが多勢を占めたことで市場は楽観視が主流となり米主要3市場は軒並み値を上げる展開となった。
ホルムズ海峡の閉鎖を巡る進展、発表は日々変化し続けており、再びホルムズ海峡閉鎖、原油高へと変遷するのか?誰にも見通せない状況となっている。
米国市場が大幅高となり、原油価格も急落した翌日にはイランが停戦中に米国が「繰り返し信頼を裏切った」とホルムズ海峡の再閉鎖と一部船舶への攻撃が行われたとの報道もあり週明けの市場は週末の米国市場動向と暫定的なホルムズ海解放のニュースを受けて上昇となる可能性が高いが、原油価格が再度急騰する、トランプ大統領の発言が変化するなどすれば上昇から一転して下降となる可能性も出てきている。
クロスマークのボブ・ドル最高経営責任者は「原油高で世界経済が減速するとの懸念が後退した」と指摘。「米国とイランの間で合意はまだ署名されていないものの、市場が上向くのに十分な方向に向かっている」と述べているものの、先の見えない状況は続きそうだ。
(原油価格推移)

(Reutersより)
4月第4週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
4月21日(火)
21:30 米国 3月小売売上高(前月比)
21:30 米国 3月小売売上高(除自動車)(前月比)
4月24日(金)
08:30 日本 3月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 3月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 3月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
日本市場
日本市場は58,475.90円で週を終えており、週間で2,054円高、月間では5,103円高での推移となっている。
大きく値を戻し一時は59,535円と6万円を意識する展開となり、ホルムズ海峡開放の報道がなされた金曜夜半にはCMEにて6万円を超える展開ともなった。
イランによるホルムズ海峡の再封鎖、同海峡において船舶への攻撃がなされたという報道や停戦に批判的なイスラエルの行動などもあり、CMEでは59,800を挟んで取引がなされている。
イラン情勢の悪化、原油価格の再上昇が無ければ日経平均は6万円を超えてくることは間違いないものの、イラン情勢を巡る状況の変化には十分注意が必要となりそうだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を上げる展開となった。
他の市場と同様にホルムズ海峡の開放という報道を好材料としたことで市場は値を上げる展開となり英・欧州ともに4週連続での上昇となった。
前述しているが、イランによるホルムズ海峡の再封鎖、船舶への攻撃、イラン側から米国への失望(信頼を裏切った)表明、トランプ大統領の今後の発言、米国による再攻撃などから週明けの原油価格が急騰、ホルムズ海峡通過が難しくなる可能性もありその場合には値を大きく下げる可能性もありそうだ。
(欧州STOXX推移)
(Reutersより)
今週の為替(EUR/JYP)

EUR/JPY4時間足を解説していきたい。
EUR/JPY4時間足では上昇トレンドが転換する可能性のある部分に差し掛かっている。
一目均衡の雲を抜ける可能性が出てきており、雲を抜ければ相場心理が強気から弱気へと変化する。
上昇が終わり、レンジもしくは下降となる可能性が高くなるということであり、現在の過価格が一目均衡の雲の下限且つ、直近の上昇トレンドの23.6%(2線のうちの上部)と数字的にかなり意識される部分となっている。
ここから一時的な反転があったとしても再度の下落で雲抜けと23.6%抜けの両方を到達すれば転換の可能性がさらに強くなるので、ここから雲・23.6%の下抜けを行うかどうかに注目したい。
下抜けた場合には38.2%(2線のうちの下部)までの下降の波が発生する可能性がある。
一目均衡の雲を抜けるかどうかに注目していきたいところだ。
