石田 和哉
米国市場はハイテク株が場中後半に入ると値を下げる展開となっている事で市場の上値を抑える展開となり、ナスダック総合が下落、ダウ平均とS&P500種は小幅続伸とまちまちの展開となった。
大手ハイテク企業によるAIへの投資と、それに伴う負担(巨額の投資費用)を誰が引き受けるのか?投資と収益のバランスへの懸念などを巡って警戒感も強く、マイクロン・テクノロジーやクアルコムなどが示したAI需要を巡る明るい兆候を相殺した格好だ。
BMOファミリーオフィスの最高投資責任者キャロル・シュライフ氏は「1社の好決算と好調な売上高は、誰か別の主体がその代償をいずれ払うことを意味すると市場は気付いた」と指摘するなど市場は過剰ともいえる投資・好調な企業決算とその裏に潜む膨大な負債の可能性に懸念が徐々に強くなっている格好だ。
(ダウ推移) 
(Reutersより)
7月第1週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
6月30日(火)
15:00 英国 1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
15:00 英国 1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
7月1日(水)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
21:15 米国 6月ADP雇用統計(前月比)
22:30 米国 ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
23:00 米国 6月ISM製造業景況指数
7月2日(木)
21:30 米国 6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 6月失業率
21:30 米国 6月平均時給(前月比)
21:30 米国 6月平均時給(前年同月比)
尚、米国市場は独立記念日(7月4日)の振替で7月3日(金)が祝日となっている。
日本市場
日本市場は69,360.88円で週を終えており、週間で1,706円安、月間では3,031円高での推移となっている。
日本市場は日経平均7万円を超えてから乱高下となっており、週末にかけて3,005円安となるなど7万円を挟んでの利益確定の売りによる下落、AI関連銘柄を中心にした物色買いによる上昇と右往左往する展開となっている。
為替、TOPIX、金利など日経平均と従来の連動から乖離が強く出ている状況となっている。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に米金利引き上げ観測、AI投資の過剰懸念などが市場の重石となり上値の重い展開となった。
英・欧ハイテク株が広く売られる展開となっており、AIへの投資=株高という図式に懸念を覚える投資家・機関が徐々に増えつつある状況となっている。
LSEGによると、市場ではFRBによる年内の25bp利上げを織り込み、追加利上げの可能性も50%超とみている。ECBが年内に25bp利上げするとの見方も根強いなど市場にとって金利引き観測が1つの足かせとなっているようだ。
(FTSE100種推移)
(Reutersより)
今週の為替(CAD/JPY)

CAD/JPY4時間足を解説していきたい。
CAD/JPY4時間足は波動論の推進波1‐5を終え、調整波aの形成を見て取れる部分となっている。
推進波も綺麗(第3波が長い)に出ており、調整波a波の形成も一目均衡の雲を上抜ける良い形、教科書的な形となっており、5波とa波で形成された安値を切り上げる形でb波、c波と形成が続けばある程度の利幅の期待できる上昇c波が現れる可能性が出てきている。
c波の形成は次のトレンドの推進波1~となることからここからの推移には注目したいところとなっている。
上抜けの場合には114.60までの上昇(図中の上部水平線)の可能性もあり、上抜けの場合には積極的な買いを行って生きたい所だ。
上抜け(ダウ理論切り上げ)が起こらない場合、直近で発生するであろうa-b波の高値をc波が超えることが出来なければレンジへの転換、もみ合いとなる。

