石田 和哉
米国市場の動向
米国市場は主要3市場共に値を下げる展開となった。
半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズが中心に売られる中、小売売上高が予想を下回る内容が投資家の投資意欲をそぐ形となった。
アトランタのグローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーチン氏は「現在の市場を動かす要因の多くは、AI関連のさまざまな分野にある。アプライド・マテリアルズは業績と見通しがともに予想を上回ったにもかかわらず、期待値の高さから売られた企業の一例だ」と述べるなどした。
市場では連邦準備理事会が9月の会合で金利を据え置くとの見方が大勢。CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む9月の連邦公開市場委員会での金利据え置きの確率は67%、利上げの確率は33%となっている。
(ダウ推移)
(Reutersより)
今週の重要経済指標まとめ(2026年8月第3週)
時間表記:日本時間
2026年8月17日(月)
08:50 日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)
08:50 日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
2026年8月19日(水)
18:00 ユーロ 7月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 7月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
2026年8月21日(金)
08:30 日本 7月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 7月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 7月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
日本市場の動向
先週末の日経平均は68,713.80円で、週間では約3,107円上昇。8月14日には一時69,608円まで上昇しました。TOPIXも4,197.20まで上昇し8連騰となった。
米国では8月13日にS&P500が史上最高値を更新し、PPIが市場予想を下回ったことで金利上昇への警戒が後退しており、その影響が日本にも出ている形となっている。
今週の日本市場は日経平均7万円を目指す形で推移すると思われるが分岐点としては日経平均67,000~68,000円で推移すると思われ、7万円は到達すると思われるが一過性のものとなりそうだ。
(日経平均推移) 
(Reutersより)
欧州市場の動向
14日のSTOXX 600は657.86で、週間では約0.3%下落し、4週連続上昇が止まった。一方、DAXは26,440まで上昇しており、欧州市場全体が崩れたというより、高値圏でレンジに入ったと考えられる。
STOXX 600構成企業の2026年第2四半期利益は、現時点で前年比23.4%増が予想され、268社のうち58.6%が市場予想を上回るなど企業業績は好調であり株価と業績の釣り合った形での推移が続いている。
19日に消費者物価指数の発表があり、インフレが市場予想から乖離するようであれば市場は動く可能性も出てきている。
(FTSE100種推移)
(Reutersより)
為替分析、CHF/JPYの見通し

CHF/JPYを解説していきたい。
CHF/JPY(スイスフラン円)の4時間足は下降トレンドからの戻りの途中となっている。
三角持ち合いの形成中となっており、三角持ち合いの頂点にも近くなっていることから上下どちらへの抜けも考えられる部分となっている。
抜けた場合には50%、23.6%を目安に推移すると思われ、抜け確認後は確りポジションを持ちたいところとなっている。
欧州市場は企業業績もよく、株価に業績を確りと反映していることから動きは小幅だがしっかりとした動意になるだろう。
今週の世界株式市場 Q&A
Q1. なぜ世界の株価は高いのに、景気には不安があるの?
A. 「株価を押し上げる材料」と「景気を悪化させる材料が同時に存在しているから、現在の米国株では企業決算が非常に強く、S&P500は先週末に過去最高値を更新しました。特にテクノロジー関連が相場を牽引しています。
Q2. 「悪い経済指標」が株式にとって良い材料になるの?
A. FRBの利上げ懸念が後退するから。
雇用・消費悪化
↓
インフレ圧力低下
↓
FRBが利上げしにくくなる
↓
金利低下期待
↓
株式に資金流入 という流れが出来ています。
Q3. 世界市場で一番危険な現象は?
A.「スタグフレーション」です。 (景気が弱くなっているのに、インフレが再び強くなる )

