石田 和哉
米国市場の動向
米国市場は主要3市場共に週間で値を下げる展開となった。
中東情勢の進展を巡る懸念、金利の上昇、ウォルマートの先行き不透明感が市場の足を引っ張る展開となっている。
財務省が長期債買い戻しの規模を倍増すると発表したことを好感して上昇していたが、利回りが再び上昇したことで、好感の上昇を打ち消した格好となっている。
エドワード・ジョーンズの投資戦略責任者モナ・マハジャン氏は、米原油先物が1バレル=87ドルを上回ったことが米消費者の健全性を巡る懸念を一段と強めたと指摘。7月の小売売上高や雇用統計が予想を下回ったことで市場は既に神経質になっていたとした上で、「ガソリン価格の高止まりやインフレ圧力が続く中、消費者がどこまで底堅さを維持できるのか疑問がある」と述べるなど様々な要因が市場にとって重石となっている。
(ダウ推移) 
(Reutersより)
今週の重要経済指標まとめ(2026年8月最終週)
時間表記:日本時間
2026年8月25日(火)
23:00 米国 7月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 米国 7月新築住宅販売件数(前月比)
2026年8月26日(水)
21:30 米国 7月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 米国 7月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 7月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
21:30 米国 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
2026年8月27日(木)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
2026年8月28日(金)
23:00 米国 ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
日本市場の動向
先週の日経平均は、14日の68,713円から21日の66,016円まで約2,697円下落しました。18日には69,093円まで上昇した後、19日に65,326円まで値を下げており、「7万円突破を目指す相場」から「調整相場」へと転換したと考えられる。
日本市場にとって最も重要となるのが、65,000円台を死守できるのかどうか?が焦点となってくると思われ、死守できるようであればエヌビディアの決算、週末開催されるジャクソンホールでの発言内容で上昇に転じる可能性も出てくるだろう。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場の動向
先週21日のSTOXX 600は654.18で、当日は0.59%上昇したものの、週間では2週連続の下落となりました。原油高と米国債利回り上昇によるインフレ懸念が上値を抑える形となっている。
8月21日に発表されたユーロ圏のFlash PMIでは、企業活動が2026年で最も速いペースで拡大し、製造業の新規受注・輸出も改善という良い傾向がみられているものの、原油価格の高値圏での推移が懸念材料として引き続き意識されている。
また、8月26日のNVIDIA決算、8月27~29日のJackson Holeが世界的なリスク選好を左右する可能性があり、米国では26日にPCE、耐久財受注、GDP改定値などが予定されており、市場動向も変化する可能性がある。
(FTSE100種推移)
(Reutersより)
為替分析、EUR/USDの見通し

EUR/USDを解説していきたい。
EUR/USD(ユーロドル)の1時間足は上昇トレンドからの転換となっている。
一目均衡の雲を下抜けており、勢いとしては売りの強い状況に変化している。
抜けた場合には50%、38.2%を目安に下落すると思われる。
欧州市場動向に左右されることから、欧州市場で懸念されている週末の米国経済指標、ジャクソンホール次第では勢いが強くなる可能性がある。
今週の世界株式市場 Q&A
Q1. 今、世界の株式市場では何が起きている?
A. 「株高の継続」と「株価を支える前提への疑問」が同時に起きています。
Q2. なぜ今週がそんなに重要なの?
A. 株式市場を動かす重要材料が集中している事が原因です。
- 米7月PCE
- 米GDP改定値
- NVIDIA決算
- ジャクソンホール
- 日本の東京都区部CPI
- 日本の雇用統計
- 米長期金利
- 原油
などが重要な材料となっています。
Q3. NVIDIA決算はなぜ世界市場を動かすの?
A. NVIDIAが「AI投資がまだ続くのか」を確認する材料なのです。
NVIDIAの決算がよければAIブームはまだ終わっていない とみられ、決算の先行きが悪ければAIブームに陰りという材料として判断されます。

