石田 和哉
米国市場の動向
米国市場は先週に引き続き値を下げる展開となった。
米10年債利回りが5%付近、原油が100ドル超となっている事から、米国市場にとっては逆風となる展開は続いており、9月18日の終値は、S&P500が7,650.50、NASDAQが26,522.55、NYダウが51,682.64。週間ではS&P500が-0.1%、NASDAQが+0.7%、ダウが-1.7%と小幅ではあるものの値を下げる展開となった。
米10年金利が5%と言う節目を超える場面が見られた事が心理的に重要な水準となっており、原油100ドルと米10年債5%が同時に上回ると、株式市場への逆風が強まりやすく市場にとっては米10年金利と原油高次第では・・と言う状況が続いている。
ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「今回の利上げを見込んで大きく売られていた分野に関心が集まっている」と指摘。「押し目買いに動く投資家が出てきている」と述べており、押し目買い、買いが断続的に入るようであれば市場の底支えとなって市場を支える可能性も考えられる。
(ダウ推移) 
(Reutersより)
今週の重要経済指標まとめ(2026年9月第4週)
時間表記:日本時間
2026年9月22日(火)
23:00 ユーロ 9月消費者信頼感(速報値)
23:00 米国 9月リッチモンド連銀製造業指数
2026年9月23日(水)
22:45 米国 9月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
22:45 米国 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
22:45 米国 9月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
2026年9月24日(木)
17:00 ドイツ 9月IFO企業景況感指数
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
21:30 米国 第2四半期経常収支
23:00 米国 8月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 米国 8月新築住宅販売件数(前月比)
2026年9月25日(金)
21:30 米国 8月耐久財受注(前月比)
21:30 米国 8月耐久財受注(輸送用機器除く・前月比)
23:00 米国 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
日本市場の動向
先週9月18日の日経平均は65,018.95円、TOPIXは4,091.14となり、日経平均は週間で+1,007.61円(+1.57%)、TOPIXは+62.84(+1.56%)で推移している。
日銀が政策金利を1.25%へ引き上げた後も市場は上昇を続けているものの、為替は157円台と円安に進んだことで市場が日銀は利上げしたが、今後の追加利上げは急がないと認識した事による上昇と見られているが、米国ではFRBによる追加の利上げの可能性を否定できず、米国市場動向次第では日本市場にも振り戻しの展開が発生する可能性が依然として存在している。
日本市場は9月21日~9月23日の3日間が祝日となり、24日は3日間の海外市場の動きを一気に織り込む形となる事から急騰落には注意したい所となっている。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場の動向
先週9月18日の欧州株は、STOXX 600が640.29前後で推移しており、9月16~17日に反発したものの、18日は0.42%下落となった。
各国中央銀行の政策決定が集中する中、原油が100ドルを超えていることに加えて米国での金利上昇が重しになった格好だ。
一方で火中の栗となりやすいAI関連銘柄が欧州には少なく、AIを巡る問題、規制などの影響を受けにくい事が市場の急騰落を呼び起こしにくい状況ともなっている。
米金利の推移として5%の水準を超えてくるのかどうかに加えて原油価格の推移と欧州市場も外部要因に左右されるものの、AI関連の影響が少ないことから「マシ」な相場展開となる可能性もある。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
為替分析、NZD/JPYの見通し

今週はNZD/JPYを解説していきたい。
NZD/JPY(ニュージーランドドル・円)の4時間足は下降トレンドからの転換の可能性を見て取れる部分となっており、勢いを伴った反転の可能性が出てきている。
直近の下降トレンドの勢いが比較的強い中での一目均衡の雲抜け、上昇転換という事から直近の高値を抜けてくるようであればある程度の勢い、38.2%の91.20付近、50%の92までの上昇を見込むことができそうだ。
現在の価格から見た場合、かなりの値幅を取る事の出来るチャンスともいえる事から上値抵抗線、下値支持線、特に上値抵抗線の抜けには売買を行って行きたい所となっている。
今週の世界株式市場 Q&A
Q1.今週の世界市場で一番重要なテーマは?
A.「原油価格と長期金利」です。
現在は
原油高
↓
インフレ懸念
↓
中央銀行が利下げしにくい
↓
長期金利上昇
↓
株式市場の上値を抑える
という流れが形成されており、金利の上昇が市場にとって重要な意味を持つようになっています。
Q2.なぜ今、原油が株式市場にそれほど重要なの?
A.原油は「インフレの入口」になるから。
原油が上昇すると、ガソリン・電気・ガス・輸送費・製造・企業コスト・商品価格などに波及してしまい原油の上昇はそのままインフレの上昇に直結してしまいます。

