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石田 和哉

米国市場の動向
先週末の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇して取引を終えた。

S&P500は過去最高値に近い水準まで戻り、投資家の買い意欲が続いていること指し示す一方で米長期金利は5.24%まで上昇しており、株高と金利上昇が共存する歪な状況は続いている。

今週はCPIと銀行決算が集中する事もあり、先週の流れが続くかどうかは不透明であり、高値圏でのもみ合いとなるのか、米CPIが予想を下回る、金利が低下するなど様々な展開の考えられる週となりそうだ。

USバンク・ウェ​ルス・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「⁠市場は来週始まる第3・四半期決算シーズンを前に横ばいで推移している。加えて、イランでの紛争​が続き、原油価格を押し上げている」と指摘。
「同様に示唆的なのは、年初来、株式相場は上昇しやすい地合い​が続いてきたことだ」と述べるなど市場の流れ的には上昇に転じやすいが金利と原油が重石となっている状況となっている。

(ダウ推移)

(Reutersより)

今週の重要経済指標まとめ(2026年10月第2週)

時間表記:日本時間
2026年10月14日(水)
21:30 米国 9月消費者物価指数(CPI、前月比)
21:30 米国 9月消費者物価指数(CPI、前年同月比)
21:30 米国 9月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 米国 9月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)

2026年10月15日(木)
15:00 英国 8月月次国内総生産(GDP)(前月比)
21:30 米国 9月小売売上高(前月比)
21:30 米国 9月小売売上高(除自動車)(前月比)
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
21:30 米国 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2026年10月16日(金)
18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
22:15 米国 9月鉱工業生産

日本市場の動向
10月9日の日経平均終値は 69,030円となった。
週の途中では7万円を突破したものの、世界的な金利上昇やAI・半導体関連株への警戒から上値が重くなり、7万円を上回ることができず、69,000円台での着地となった。

日経平均7万円が心理的な節目となることから、日経平均の7万円への上昇を試す可能性がある一方で、金利上昇と半導体株の調整、米国重要経済指標に注意が必要となる相場展開となる見込みだ。

半導体株に買いが入るのかどうか、米国経済指標動向、米長期金利の行方、原油価格の推移と注意したいところの多くある1週間となりそうだ。

(日経平均推移)

(Reutersより)

欧州市場の動向
先週の欧州市場は、原油高と欧州の国債利回り上昇、特にフランスの財政問題が株式市場の重しとなったものの、週末には原油価格と債券利回りが低下し、STOXX600が約1%上昇して反発して週を終える形となっている。

欧州株は先週前半に数日間、値を下げる展開が続いたことで欧州STOXX600は10月8日に3カ月超ぶりの安値まで下落、銀行株も3カ月超ぶりの安値となっている中での反発という事もあり、今後の上昇に期待の持てる状況となっている。

(STOXX欧州600推移)

(Reutersより)

為替分析、EUR/USDの見通し

今週はEUR/USDを解説していきたい。
EUR/USD(ユーロ・ドル)の4時間足はまだ先の話にはなるが、一目均衡表の雲にローソク足が足を踏み入れていること、一端の底値が付いた可能性があること、それらに伴い一目均衡表の雲の形が少し変化していることなどからここから雲を上抜け、レンジ~上昇転換の可能性の出てくる絶好のポイントを眺めることができる状態となっている。

一目均衡表の雲を上抜けた後に再度雲に潜り、高値を形成する必要があるが、高値を形成するようであれば波動論でいう1-2波の形成となることから次に出る第3波では値幅を期待できる状況となっている。

図中の38.2~61.8%までの上昇となる可能性もあり、波動論の第3波の特性から61.8%まで駆け上がる可能性も十分にありそうだ。

まずは、雲を上抜けてから再度、下落、そして高値を作り上げてからの抜け。
波動論の3波に乗るという形をシナリオとして描いてトレードを行いたい所となっている。

今週の世界株式市場 Q&A

Q1.今週、最も重要な経済イベントは何ですか?
A.10月14日(水)の米国CPIです。

米国の9月消費者物価指数は、FRBの金融政策見通しを左右する重要な材料です。市場予想を上回れば金利上昇、下回れば金利低下につながる可能性があります。

Q2.今週の世界市場で最も警戒したい組み合わせは?
A.「原油高+長期金利上昇+株安」

3つが同時に進むと、エネルギー価格によるインフレと金融環境の引き締まりが重なってしまい、市場にとって重石、逆風となる可能性がある。

Q3.米国の銀行決算は、なぜ重要なのですか?
A.今週はJPモルガン、ゴールドマンサックス、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどの大手銀行の決算が発表されます。純利子収入と高金利環境がFRBによる金利引き上げにもつながることから、大手銀行の純利子収入には注目が集まりやすくなります。
また、トレーディングおよび投資銀行部門の収益推移、経営陣のコメントにも注目が集まります。

ほぼ満足
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