Nick Goold
手堅いニック式取引戦略
月曜特別版
ニック・グールドがお届け
年末年始の期間は、主要な経済指標の発表がなく、また新年の祝日も重なったことで、全体的に静かな相場となりました。流動性の低下により値動きは限定的となり、多くの市場の動きは強い方向感というよりも、ポジション調整が中心でした。
中でも目立った動きを見せたのは金で、週初に下落し、これまでの力強い上昇局面での上げ幅の一部を調整しました。一方、円安基調は続いており、日本当局による為替介入を示唆する明確な動きは見られていません。

米連邦準備制度理事会(FRB)は12月の金融政策会合の議事要旨を公表しましたが、内容に大きなサプライズはありませんでした。今後の利下げについては、引き続きインフレ動向や経済指標次第で判断するとしており、市場では1月会合での米国利下げ確率は約15%と見込まれています。
今週の市場動向
米国株式
年末の利益確定売りによりダウ平均はやや下落しましたが、値動きは限定的でレンジ相場が続いています。今週も、次の上昇材料として米国の利下げ観測を意識しながら、レンジ内での推移が続く可能性が高いとみられます。今後の明確なトレンドのきっかけとしては、米国雇用統計が重要になりそうです。上値抵抗は49,000および50,000、下値支持は48,000、47,500、47,000、46,500、46,000付近に位置しています。
日本株式
日本株は年末最終週にやや下落しましたが、2025年通年では28%上昇と力強いパフォーマンスとなり、これで3年連続の上昇となりました。円安基調が続く可能性が高い中、日経平均は50,000を上回って推移する限り、引き続き前向きな見通しが維持されます。上値抵抗は51,000円、51,500円、52,000円、下値支持は49,000円、48,000円、47,000円付近です。
ドル円(USD/JPY)
ドル円は先週、上昇トレンドを再開しました。日本の10年国債利回りが2%を上回ったことで、日本の財政状況への懸念が改めて意識されています。為替介入によって円安を抑え込めるかについて、市場は依然として懐疑的であり、これがドル円の上昇圧力を支えています。金曜日の米国雇用統計を控え、当面はレンジ相場となる可能性が高く、その中で押し目買いの機会が意識されそうです。上値抵抗は158、159、160、下値支持は156、155、154.5です。
金(ゴールド)
金は先週初めに大きく下落しました。直近の急上昇後の利益確定売りに加え、祝日で薄商いとなる中で値動きが増幅されました。ただし、下落幅はこれまでの上昇に対しては限定的であり、中長期的な強気見通しを崩すものではありません。地政学的リスクの継続や、今後の米国利下げ観測が引き続き需要を支えるとみられ、押し目では買いが入りやすい状況です。上値抵抗は4,400ドル、4,500ドル、4,600ドル、下値支持は4,300ドル、4,275ドル、4,200ドル、4,175ドルです。
原油
WTI原油は年末にかけて静かな展開となり、供給過剰懸念や米国経済の減速懸念を背景に、売り圧力が継続しています。短期的にはテクニカル指標から横ばい推移が示唆されるものの、価格が60ドルを下回る限り、中長期的な見通しは弱気が優勢です。上値抵抗は60ドル、65ドル、66.5ドル、70ドル、75ドル、下値支持は55ドルおよび50ドルです。
ビットコイン
ビットコインは2025年を通じて7%下落し、直近の下落によって取引が減少し、年末はレンジ相場で終了しました。先週は90,000ドル水準を試す動きの中で小幅に反発しましたが、勢いは限定的です。2026年に強気見通しを持つ市場参加者は多いものの、85,000〜95,000ドルのレンジを明確に上抜けない限り、大きなトレンドは出にくいと考えられます。当面はレンジ取引が基本戦略となりそうです。上値抵抗は95,000ドルおよび100,000ドル、下値支持は85,000ドル、80,000ドル、75,000ドルです。
今週の注目材料
月曜日:米国 建設支出(前月比)、ISM製造業景況指数
火曜日:EU HCOBユーロ圏総合PMI、英国 S&Pグローバル総合PMI、米国 S&Pグローバル総合PMI
水曜日:日本 auじぶん銀行サービス業PMI、英国 S&Pグローバル建設業PMI、EU 消費者物価指数(CPI)、米国 ADP雇用統計、製造業受注、ISM非製造業景況指数
木曜日:豪州 貿易収支、EU 失業率、米国 貿易収支
金曜日:中国 消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)、米国 雇用統計、建設許可件数、住宅着工件数、ミシガン大学消費者信頼感指数
市場は年末年始の休暇明けとなりますが、週初は様子見姿勢が強く、動きは鈍くなる見通しです。流動性は当面低水準にとどまり、値動きは落ち着いた展開が予想されます。最大の注目は金曜日の米国雇用統計で、結果次第では相場の変動性が高まる可能性があります。今週は、金、株式市場、ドル円が特に注目されるでしょう。
