Nick Goold
ダブルトップは上昇トレンドの終わりを告げるチャートパターンです。そのため、マーケットがダブルトップを形成したとき、価格が下落する前にロングポジション（買い）を手仕舞いします。また、ショートポジション（売り）を取ることで、マーケットの下落から利益を得ることができます。
ダブルトップパターンを正しく使用できると、それは収益性の高いプライスアクションのパターンにもなります。上昇トレンドが反転するとマーケットは急速に大きく下落し、利益を得る機会をもたらします。
ダブルトップパターンは価格が同等の高値に2度達し、その後、2度の高値の間の安値を下回ると形成されます。このチャートから、ダブルトップが価格の下落を示唆していることが分かります。
ダブルトップエントリーのコツ
移動平均線を使う
ダブルトップを使ったトレードをする際、移動平均線はタイミングを計るのに役立ちます。このときに使用できる移動平均線のパターンは2種類。下降している移動平均線付近で売るか、移動平均線の下抜け2回目で売るというものです。移動平均線はダブルトップパターンを確認するものとして機能し、利益を上げる機会を増やします。
安値更新前にエントリーする
ダブルトップは非常に人気のあるパターンです。多くのトレーダーは価格が安値割れしたときに売ろうとします。更に上級者向けの戦略では、安値割れ手前でエントリーします。これは価格がサポートに向かって下落しているときに買いたいと思うトレーダーが少ないためです。プロトレーダーはサポートの下にターゲットを置いて、売りたいと考えます。より高い利益を得るには、安値割れ手前で売りエントリーすることが有利となります。
強い上昇トレンドを探す
マーケットに強いトレンドが現れていると、それが終わるように見えませんが、永遠に上昇を続けるマーケットはありません。強い上昇トレンドが終了すると、多くのトレーダーがポジションを決済するため、マーケットが大きく反転することがあります。強い上昇トレンドに怯えるのではなく、売りの機会と捉えてダブルトップパターンを使って利益を上げましょう。
ダブルトップ決済のヒント
サポートを見つける
価格はサポートに到達すると下落を止めることがあります。価格がサポートに達して反転上昇したら利益を確定することが利益を最大化する方法です。ダブルトップパターン使用時にサポートを見つけるには、過去の安値やレジスタンス、長期移動平均線、トレンドライン、大台（例：USDJPY 135.00、ゴールド $1,500 または NYダウ工業株30種 $34,000）などがあります。
リトレースメントを使用する
トレンドが終了すると、ある一定の割合で反転することが予想されます。一般的な反転率は33%、50%、67%です。例えば、マーケットが133.00から134.00まで100pips上昇した場合、133.67、133.50、133.33をサポートとして期待します。フィボナッチリトレースメントを使用すると、ターゲット設定を向上させることが可能となります。
ストップは小さく設定する
上昇トレンドの終わりを予測することは困難です。そのため、ストップを小さく設定することで損失を小さく抑え、資金を大きく減らさないようにします。資金を維持できれば、有益となりそうな次のトレード機会を見つけることも可能になります。小さなストップと大きなターゲットに集中すれば、勝率が50%以下となってもトータルで利益を上げることができます。
トレーリングストップを使用する
トレーリングストップはポジションが利益を上げるのに比例して、ストップサイズを小さくする方法です。つまり、ダブルトップパターンでトレードする場合、価格の下落に合わせてストップサイズを小さく狭めていきます。例えば、USDJPYを135.00で売り、ストップを135.15に設定した場合、価格が134.75まで下落したときにストップも135.00まで下げます。
トレーリングストップは、大きなターゲットを設定することができ、含み益が損失に変わるのを防ぐ役割を果たします。ダブルトップパターンでトレードする場合、利益がどこまで伸びるのか分からないため、正しいターゲット設定が難しくなります。このように、ターゲットの代わりにトレーリングストップを使ってポジションを閉じる戦略もあります。
