FX取引に最適な曜日とタイミングは?

FX市場は1日24時間・週5日オープンしているため、どのタイミングでも取引できます。1週間の中でも、特に稼ぎやすい曜日・タイミングがあります。この記事では、FX取引に最適なタイミング、曜日ごとの特徴、どのタイミングを避けたほうがよいかといった内容について解説します。

トレードチャンスが豊富な曜日とタイミング

火曜日から木曜日

火曜日から木曜日は、トレードチャンスがたくさんある曜日で、多くのトレーダーが活発に取引します。火曜日から木曜日がトレードに最適な3つの理由があります。

1つ目の理由はマーケットの取引量が多いため、トレードチャンスが豊富だからです。ボラティリティが確保されれば、マーケット分析もしやすくなり、トレーダーがマーケットに集中できる環境となります。よりトレードの準備がしやすくなり、自信をもってトレードに臨めるでしょう。

2つ目の理由は、トレーダーが火曜日から木曜日にかけて最も集中しやすく、モチベーションを高めることができるからです。実際のトレードでは、取引手法も大切ですが、トレーダー自身のメンタルもパフォーマンスに大きな影響を与えます。FX取引のメリットは、すぐに大きな利益を得られることです。メンタルコントロールができているトレーダーにとって、火曜日から木曜日は、トレードのチャンスが豊富な曜日といえるでしょう。

最後の理由は、火曜日から木曜日にかけて取引する市場参加者が多いため、一方向への急激なトレンドの動きのリスクが減ることです。一方、月曜日と金曜日はトレンドが一方向へ非常に早く進む可能性があり、リスク管理が他の曜日と比較すると、難しくなります。

重要な経済指標の発表の翌日

重要経済指標の発表があった翌日は、トレードチャンスも多くなる傾向があります。サプライズ的な発表だった場合、発表直後に発生したトレンドが翌日も継続する可能性が高いでしょう。一方、市場が過剰に反応していた場合、翌日は反転する動きとなる可能性が高く、絶好のトレードチャンスとなる場合があります。

トレードチャンスが少ない曜日とタイミング

大型の経済指標発表

米消費者物価指数といったインフレ指標、FOMCといった金融政策に関わる重要な経済指標が予定されている場合、ボラティリティが非常に低くなります。これは、トレーダーが重要指標の発表まで様子見姿勢を強める傾向があるためです。重要経済指標がある場合、相場は狭いレンジ内で推移し、トレードのチャンスが極めて少なくなります。

しかし、時折、一方向へトレンドが発生することがあります。このような値動きとなったら経済指標発表前に反転する可能性があり、利益を得るチャンスがあります。

経済指標の発表直後は、急激にボラティリティが大きくなり、取引には経験が必要です。実際にエントリーする場合には、経済指標の発表から30分待ってからエントリーを検討するのがおすすめです。

米国の祝日

米国の祝日は、米株式市場の取引がないため、アジアや欧州の時間帯もボラティリティが低くなる傾向があります。米国の祝日の取引はトレードのチャンスも少ないため、トレードを休むのがよいでしょう。

日本や中国の祝日は、欧州のオープン時間は取引量が少なくなるものの、FX市場全体のボラティリティにはほとんど影響がありません。欧州時間やニューヨーク時間に通常どおり取引できます。

月曜日

月曜日は1週間で最も取引量が少ない日です。重要な経済指標は少なく、トレーダーも1週間の値動きを分析しようとするため、積極的な売買はされにくい傾向があります。しかし、週末に何らかの大きなニュースがあると、アジア市場で流動性が高くなり、取引チャンスが発生する場合もあります。

できるなら週末に翌週のトレードの準備をしましょう。市場が動かない週末であれば落ち着いてトレードの準備ができ、月曜日からトレードのチャンスを探ることができます。準備をせずにエントリーして失敗してしまうと、次から次へと損失となってしまい、1週間の収益をプラスで終えることが困難になってしまいます。

金曜日

金曜日は、ボラティリティが高く、1週間のうちで最も変動が激しい日となることがあります。金曜日に取引するのが難しい理由は、トレーダーが1週間の取引で疲れが出ており判断力が低下している可能性が挙げられます。また、金曜日のFX市場は他の曜日よりも値動きが早く、トレードが難しくなります。

また、1週間の収益がマイナスになっているトレーダーは、損を取り戻そうと大きなリスクをとってしまう可能性が高く、収益がプラスになっているトレーダーはストップロスになるのが怖くて通常とは違う判断をしてしまうかもしれません。どちらの場合も負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。

口座残高を気にすることなく、マーケットに集中できると自信がある金曜日のみ取引をするのがおすすめです。

また、1週目の金曜日には米雇用統計の発表があります。雇用統計は1ヶ月の中でも特に重要な経済指標で、FX市場の価格の値動きが激しくなります。前章でも紹介しましたが、経済指標の発表が予定されている日の相場は難しく、取引は避けたほうが無難です。取引をするのであれば、事前に十分な準備をして適切なトレード判断をする必要があります。

金曜日のトレードには、自分の取引手法をマーケットの動きに適用する応用力が問われます。金曜日のマーケットの動きは、他の曜日と異なる傾向があるため、チャートの動きを把握しておきましょう。

曜日によってトレード戦略を変更できるトレーダーは非常に少ないです。曜日ごとの過去のパフォーマンスを分析して、自分のトレード手法が適している曜日・タイミングを探しましょう。毎日トレードする必要はありません。チャンスがないときにトレードするよりも、思い切ってトレードを休む方が重要です。「休むも相場」なのです。